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概要:米大手銀行ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が14日発表した第3・四半期の利益は35億3000万ドルで、前年同期の51億2000万ドルから31%減少した。6年前、従業員が顧客に無断で架空口座を開設していた不祥事で処分を受けたことに伴う費用が引き続き重荷になっているほか、景気悪化に備えた貸倒引当金の積み増しも影響した。
10月14日、米大手銀行ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が14日発表した第3・四半期の利益は35億3000万ドルで、前年同期の51億2000万ドルから31%減少した。
[14日 ロイター] - 米大手銀行ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)が14日発表した第3・四半期の利益は35億3000万ドルで、前年同期の51億2000万ドルから31%減少した。6年前、従業員が顧客に無断で架空口座を開設していた不祥事で処分を受けたことに伴う費用が引き続き重荷になっているほか、景気悪化に備えた貸倒引当金の積み増しも影響した。
第3・四半期には、この不祥事に関連する訴訟や顧客への補償、規制対応として20億ドルの営業赤字を計上。マイク・サントマッシモ最高財務責任者(CFO)は「これらの問題で今後数四半期にわたって追加的な費用が生じそうで、その規模は相当大きくなる恐れがある。われわれの最優先課題は依然としてリスク管理と内部管理態勢の強化だ」と説明した。
貸倒引当金は7億84000万ドルを繰り入れた。前年同期は、政府による異例の刺激策によって経済が新型コロナウイルスのパンデミックで受けた痛手から回復する局面だったため、今回と対照的に14億ドルの貸倒引当金戻し入れを行っていた。
純金利収入は、主として金利上昇とローン残高が上向いたことを背景に36%増加。第3・四半期の平均ローン残高は9455億ドルで、前年同期の8540億ドルを上回った。
サントマッシモ氏は、今年全体の純金利収入伸び率見通しを従来の20%から24%に引き上げた。
第3・四半期の特殊要因を除く1株利益は1.30ドルで、リフィニティブIBESのデータに基づくアナリスト予想の1.09ドルを超えた。
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