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概要:住友生命保険は2022年度下期の一般勘定運用で、超長期国債への投資や金利スワップを活用し、国内債券を1000億円単位で積み増す計画。為替ヘッジ付き外債からの一部資金シフトも検討する。
[東京 25日 ロイター] - 住友生命保険は2022年度下期の一般勘定運用で、超長期国債への投資や金利スワップを活用し、国内債券を1000億円単位で積み増す計画。為替ヘッジ付き外債からの一部資金シフトも検討する。
住友生命保険は2022年度下期の一般勘定運用で、超長期国債への投資や金利スワップを活用し、国内債券を1000億円単位で積み増す計画。為替ヘッジ付き外債からの一部資金シフトも検討する。写真は2009年7月、都内で撮影(2022年 ロイター)
藤村俊雄・執行役員運用企画部長が25日、運用方針説明会で明らかにした。
同社の円建て負債に対応する運用資産の主軸である国内債券は、25年の経済価値ベースの資本規制導入を前に金利リスクを削減するため、上期に続き、超長期債への投資や金利スワップの活用を進める。また利回りの低い為替ヘッジ付き外債から一部資金をシフトすることも検討する。
その結果、残高は「下期は1000億円単位で増加するイメージ」(藤村氏)で、金利上昇局面では資金を追加投入しての円債買いも検討するという。
足元で1.685%と8年ぶり高水準まで上昇した30年国債利回りについて、藤村氏は「1%台後半であれば追加的な投入も検討できる」と述べた。同社の負債コストは2%弱から1%台後半だという。
外国債券のうちヘッジ付きは、ソブリン等は償還により減らす方向、また利回りの低いものについては円債へのシフトや銘柄入れ替え、売却を検討する。一方で外貨建てクレジットは、傘下の米投資顧問会社シメトラ・インベストメント・マネジメント(SIM)に委託して投資を拡大する。下期の残高は「クレジットもネットして、数千億円の減少」(藤村氏)を見込む。
一方、オープン外債は残高横ばいの計画。米国の利上げ局面で収益向上が見込まれるとして、為替・金利の水準をみながら投資を検討する。また、円高などのリスクに備えてヘッジポジションも適宜拡充する。
国内株式投信等は、中長期的に成長が期待できる銘柄への投資や入れ替えを進めるほか、調整局面を捉えて割安と判断できる水準で投資を行い、下期は「1000億円程度の増加」を見込む。株価下落リスクに備えたヘッジポジションの拡充も検討する。
外国株式投信等は「いわゆる外国株と投信等をあわせて数千億円の増加」の見通し。このうち外部委託運用ではインフラ・プライベートエクイティファンドへの投資や、クレジット資産へのファンド投資を推進する。また収益向上とリスク分散の観点から、オルタナティブ資産の投資対象拡大も進める。
住友生命の一般勘定の資産残高は、3月末時点で35兆6779億円。うち外貨建て資産は12兆6605億円(35.5%)。
2022年度下期の相場見通し(レンジと年度末)は以下の通り。
日本国債10年物利回り 0.00―0.30% (0.20%)
米10年国債利回り 3.00―4.50% (3.75%)
日経平均株価 2万4000―3万円 (2万7000円)
NYダウ 2万5500─3万4500ドル (3万0500ドル)
ドル/円 130―160円 (145円)
ユーロ/円 130―155円 (143円)
(植竹知子)
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