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概要:[東京 2日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は2日の衆院財務金融委員会で、足元の円安について、ウクライナ侵攻後の米ドルがほとんど全ての主要通貨に対して独歩高となっているが、「ファンダメンタルズに基
[東京 2日 ロイター] - 日銀の黒田東彦総裁は2日の衆院財務金融委員会で、足元の円安について、ウクライナ侵攻後の米ドルがほとんど全ての主要通貨に対して独歩高となっているが、「ファンダメンタルズに基づいたとは言えない面がある」と述べ、 ドル独歩高が「一時的な可能性もある」と指摘した。野田佳彦委員(立憲)への答弁。
野田委員は円安について、急激な進行のみならず緩やかな進み方も問題視。黒田総裁は、経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)は急には変化しないため、急激な為替変動はファンダメンタルズから乖離した動きとして為替介入が正当化させるが、緩やかな為替変動がファンダメンタルズから乖離しているかどうかの判断は「難しい」と述べた。
ドル高要因については、米経済の好調に加え地政学的米国の優位性などさまざまな説明があると列挙した。
野田委員は、9月の金融政策決定会合後の記者会見で黒田総裁が今の低金利が2─3年続くと述べ円安に拍車をかけた経緯を批判した。黒田総裁は「(来春の)任期を超えた政策運営に影響を及ぼす意図で発言してはいない」と釈明した。
総裁の発言が円安の材料となっているとの指摘については、「為替は財務大臣の所管」だとして、「発言に注意すべきとの忠告はよく理解した」と答えた。
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