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概要:午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比77円90銭高の2万7315円54銭と、小幅に反発した。前日までの続落を受け、自律反発を期待した買いが先行した。一方、米景気懸念がくすぶるほか、日銀の金融政策決定会合の結果発表と総裁会見を前にした手控えムードもあり、株価は伸び悩んだ。
午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比77円90銭高の2万7315円54銭と、小幅に反発した。写真は東証、2020年10月撮影(2022年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 20日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比77円90銭高の2万7315円54銭と、小幅に反発した。前日までの続落を受け、自律反発を期待した買いが先行した。一方、米景気懸念がくすぶるほか、日銀の金融政策決定会合の結果発表と総裁会見を前にした手控えムードもあり、株価は伸び悩んだ。
日経平均は小幅に反発してスタートし、小幅高での値動きとなった。前日までの3営業日で900円超下落しており、自律反発期待の買いが断続的に入った。指数は一時約100円高の2万7339円49銭に上昇した。ファーストリテイリングの上昇が約30円、指数の押し上げに寄与した。
市場では「取り立てて材料もない中、ボックス相場が続いている。レンジは2万7000円─2万9000円に切り上がっており、下限に近づいたことで押し目買いが入った」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹運用本部長)との声が聞かれた。
前日の米国市場ではハイテク株安となったが、東京市場では半導体関連や電子部品はまちまちだった。為替が前日から円安方向に振れて輸出関連の一角は底堅い。政府・日銀による共同声明の見直しを巡る観測報道を受け、今後の政策修正への思惑から銀行や保険はしっかりだった。
TOPIXは0.4%高の1943.21ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆1855億0300万円だった。東証33業種では、値上がりは海運業や保険業、鉱業など28業種で、値下がりはサービス業やガラス・土石製品、パルプ・紙など5業種だった。
株主還元拡大の思惑が出た川崎汽船が大幅高となった。三井住友FGは年初来高値を更新。第一生命HLDGや三菱重工業は大幅高だった。一方、エムスリーは大幅安、東京エレクトロンは小安い。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1152銘柄(62%)、値下がりは590銘柄(32%)、変わらずは95銘柄(5%)だった。
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