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概要:[ロンドン 9日 ロイター] - 世界最大級の資産運用会社、米ブラックロックが9日発表した2022年の上場取引型金融商品(ETP)への資金流入総額は8670億ドルと過去2番目の大きさだった。過去最高は
[ロンドン 9日 ロイター] - 世界最大級の資産運用会社、米ブラックロックが9日発表した2022年の上場取引型金融商品(ETP)への資金流入総額は8670億ドルと過去2番目の大きさだった。過去最高は前年記録した1兆2900億ドル。ETPには上場投資信託(ETF)や上場投資証券(ETN)などが含まれる。
世界的に株価が大きく下げたにもかかわらず、株式関連ETPの流入額は5980億ドルとやはり過去2番目の規模に達した。債券関連ETPも選別色が鮮明ながらも全体では2660億ドルの流入で、過去3番目の規模だった。
ブラックロックのiシェアーズ部門で欧州中東アフリカ地域の投資戦略責任者を務めるカリム・チェディド氏は「22年の市場環境のうわべだけに目を向けたなら、これよりずっと少ない資金流入しか予想しないだろう。なぜなら株式も債券も、21年比で2桁の落ち込みになったからだ」と指摘。ただ実際にはETFへの投資が加速し、21年に次ぐ資金流入規模が見られたと説明した。
チェディド氏によると、株式関連ETPの中ではヘルスケアやハイテク、公益といったセクターに最大の引き合いがあり、景気循環セクターなどに対して著しく好まれた。また新興国株は流入額が1100億ドルと、21年の904億ドルを超えて過去最高を記録した。うち中国株への流入額は637億ドルだった。
債券関連ETPでは、投資適格社債への資金流入が401億ドルに達した半面、高利回り債は56億ドル、物価連動債は146億ドル、新興国債は92億ドルのそれぞれ流出となった。
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