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概要:自動運転技術の「ウェイモ(Waymo)」を生み出しながら、近年は「規模縮小を含めた事業精査の対象」(内情に詳しい関係者)とも言われ精彩を欠いた社内研究機関「グーグルX」から、スピンアウトを実現する有力企業が登場しました。
グーグルの親会社アルファベット傘下で独立を果たしたアグリテック企業「ミネラル(Mineral)」が開発し、農地で運用するデータ収集ローバー。
Screenshot of Google X website
グーグルの親会社アルファベット傘下で破壊的イノベーションの創出に取り組む「X(エックス)」から、アグリテック(農業分野におけるテクノロジー活用)に取り組む「ミネラル(Mineral)」がスピンオフする。
ミネラルのエリオット・グラント最高経営責任者(CEO)のブログ投稿(1月11日付)によれば、アルファベット傘下のグループ企業としての旗揚げで、グーグルの兄弟会社の位置付けになる。
Insiderは過去記事で、同社のスピンアウトの準備が進んでいることを報じていた。
ミネラルの母体となった開発プロジェクトが立ち上がったのは2017年。マシンラーニング(機械学習)を利用して、農家や農業経営体向けに作物に関する豊富なデータを提供することで、「サステナブル(持続可能)な農業のスケールアップを支える」のが狙いだ。
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マシンラーニング向けの学習データを収集するため、同社はカメラや各種センサーを搭載したバギーを開発し、農地を巡回させてきた。目下、ドローンやスマートフォンなど利用するツールの多様化も進めている。
InsiderがX(エックス)にコメントを求めたところ、以下のように記載されたファクトシートの提供を受けた。
「ミネラルは世界の食料システム(食料を生産・加工し、消費者に届けるためのネットワーク)のプロダクティビティ(生産性)およびサステナビリティ(持続可能性)の向上を目指しています」
ブルームバーグ記事(2022年11月15日付)によれば、ミネラルは2022年にベリー類生産・販売をグローバルに展開するドリスコルズ(Driscoll's)とパートナーシップを締結し、イチゴ農家の品質向上支援に着手している。
引き続き「食料生産システムのあらゆる分野で」パートナーシップの機会を探り、スケールアップと収益の最大化を支援していく考えという。
またミネラルは、環境面でのサステナビリティを向上させる作物栽培方法の研究に取り組む意欲も見せている。
グラントCEOは先述のブログ投稿で次のように説明する。
「私たちはなぜ農業をテーマに選んだのでしょう。そして、なぜ今それに取り組むのでしょう。
農業は気候危機をもたらす大きな要因の一つと考える人たちはますます増えています。しかし、農業は同時に気候変動の犠牲者でもあるのです。
気候変動に耐性を持つ品種の発見、化学物質や化石燃料をできるだけ使わない栽培方法への移行、土壌の健全性の改善、生物多様性の回復……やるべきことは山ほどあって、無駄にしている時間はどこにもないのです」
ミネラルのスピンアウトは、親会社アルファベットがムーンショット型研究機関としてのX(エックス)の存在意義や目的の見直しを進める中での船出となった。
同研究機関はグーグルの兄弟会社で自動運転技術を開発するウェイモ(Waymo)を生み出したことで知られる。
同社がすでに米カリフォルニア州の公道でロボットタクシーの試験走行を積み重ね、自動運転システムのパッケージ外販に向けて準備を急いでいることからも見て取れるように、Xの採択する開発プロジェクトは、商用化・実用化の可能性を重視する方向にシフトしている。
そして、それらの核になる技術は多くが人工知能(AI)だ。
Xを率いる「キャプテン」アストロ・テラー氏は、2030年までに20社のスピンアウトを実現し、うち少なくとも4社の評価額について、親会社アルファベットの時価総額の5%以上に成長させたいとInsiderの取材に語っている。
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