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概要:終盤のニューヨーク外為市場では、不安定な取引の中、ドルが主要通貨に対して下落した。18日まで開催される日銀の政策決定会合で、金融引き締めの前段階となり得る政策転換が行われるとの観測が重しとなった。
ロイター編集
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、不安定な取引の中、ドルが主要通貨に対して下落した。18日まで開催される日銀の政策決定会合で、金融引き締めの前段階となり得る政策転換が行われるとの観測が重しとなった。
終盤のニューヨーク外為市場では、不安定な取引の中、ドルが主要通貨に対して下落した。ソウルで2011年撮影(2023年 ロイター/Lee Jae-Won)
この期待により、6日以降、円はドルに対して5%近く急騰している。
市場の関心は依然として日銀政策決定会合にあり、日銀がイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)政策を変更または終了するのではないかという観測が広がっている。
FXコンサルティング会社クラリティーFX(サンフランシスコ)のエグゼクティブディレクター、アモ・サホタ氏は「市場は、日銀がこうした見方に乗るかどうか、息を飲んで見守っている。もしそうなればドル/円は126円に向かう」と語った。
午後の取引でドル/円は0.2%下落し128.24円となった。
対スイスフランでは、ドルは0.5%下落し0.9220フランとなった。
豪ドル、ニュージーランド(NZ)ドルは上昇。それぞれ0.5%、0.8%上昇し、1豪ドル=0.6991米ドル、1NZドル=0.6433米ドルとなった。
ユーロ/ドルは0.3%下落の1.0793ドル。欧州中央銀行(ECB)当局者が利上げペースの減速を検討し始めていると、ブルームバーグが17日、複数のECB高官の情報として報じた。
ポンドは0.7%上昇し1.2278ドルとなった。英国の昨年9─11月の賃金が大きく上昇したことが材料となり、一時、1.2299ドルと5週間ぶり高値に急伸する場面があった。
ドル指数は0.1%高の102.35だった。
この日発表された指標では、インフレ率の鈍化が確認された。ニューヨーク連銀が17日に発表した1月のニューヨーク州製造業業況指数はマイナス32.9に急低下。受注の急減と雇用の伸びの停滞により、2020年5月以来の低水準に落ち込み、過去5番目の低水準を記録した。
ドル/円 NY終値 128.13/128.14
始値 128.70
高値 128.79
安値 128.00
ユーロ/ドル NY終値 1.0788/1.0789
始値 1.0831
高値 1.0869
安値 1.0776
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