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概要:午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比299円32銭高の2万6852円85銭と続伸した。米ハイテク株高のほか、米国の金融引締め長期化への警戒感が和らいだことで、幅広い銘柄が買われた。一方、米景気懸念がくすぶる中、企業決算を見極めたいとのムードから買い一巡後は伸び悩んだ。
午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比299円32銭高の2万6852円85銭と続伸した
[東京 23日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比299円32銭高の2万6852円85銭と続伸した。米ハイテク株高のほか、米国の金融引締め長期化への警戒感が和らいだことで、幅広い銘柄が買われた。一方、米景気懸念がくすぶる中、企業決算を見極めたいとのムードから買い一巡後は伸び悩んだ。
日経平均は300円超高で始まった後も高値圏での一進一退が続き堅調な推移で、一時332円高の2万6885円99銭に上昇した。東証33業種のうち30業種が上昇し、東証プライム市場でも8割超が値上がりして幅広い銘柄が買われた。
米国市場では、連邦準備理事会(FRB)高官らから利上げペース鈍化への支持が聞かれたことで引き締め長期化への懸念が和らいだ。ナスダック総合やフィラデルフィア半導体指数(SOX指数)が上昇し、東京市場でも半導体関連や電子部品といったテクノロジー企業が堅調で指数を押し上げた。
日本株は「米株高を背景に、少し悲観的なムードから楽観に傾いている。このところ大きく下げ投資家からの期待もあるテック株は買い戻された」(ピクテ・ジャパン ストラテジスト 糸島孝俊)という。
一方、百貨店や空運、陸運といったインバウンド関連は上値が重い。市場では「前週に買われた反動が出た」(国内証券のストラテジスト)との声が聞かれた。
景気懸念がくすぶる中、企業決算に関心が向かっている。国内でも決算シーズンが始まり、24日の日本電産やディスコなどの発表が注目されている。「決算本格化を前に、積極的に上値を追う感じではない」(別の国内証券のストラテジスト)といい、日経平均は心理的節目2万7000円の手前で伸び悩んだ。
TOPIXは0.89%高の1944.05ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆2022億3400万円だった。東証33業種では、値上がりは化学工業や機械、電気機器など30業種で、値下がりは保険業や空運業、電気・ガス業の3業種だった。
東京エレクトロンが大幅高だったほか、指数寄与度の大きいファーストリテイリングやソフトバンクグループは堅調だった。一方、高島屋は軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1532銘柄(83%)、値下がりは252銘柄(13%)、変わらずは53銘柄(2%)だった。
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