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概要:サントリーホールディングスの新浪剛史社長は24日、次期日銀総裁への期待として、異次元緩和終了のロードマップを示すよう求めた。民間主導の経済成長には賃上げが必要とも語った。
1月24日、サントリーホールディングスの新浪剛史社長(写真)は、ロイターとのインタビューで、日銀の金融政策に関し「金融緩和を続ける状況ではない」と指摘、「日銀の次期総裁には長短金利操作解除を含めた金融緩和終了のロードマップを示して欲しい」と述べた。
[東京 24日 ロイター] - サントリーホールディングスの新浪剛史社長は24日、次期日銀総裁への期待として、異次元緩和終了のロードマップを示すよう求めた。民間主導の経済成長には賃上げが必要とも語った。
新浪社長はロイターとのインタビューで、日銀の金融政策に関して「緩和を続ける状況ではない」と指摘し、「日銀の次期総裁には長短金利操作解除を含めた金融緩和終了のロードマップを示してほしい」と述べた。
異次元緩和が出口に向かう中で、政府が民間主導の経済成長を考えるとともに日銀については「こういった経済になればこういう風にエグジットする」といったメッセージを分かりやすく示すことが大切とした。利払いが増えることによる財政悪化の可能性を考えると、民間の経済成長が重要と述べた。
新浪社長は、経済成長には、賃上げは欠かせないと語った。何も決まっていないとした上で「物価高が続く限りは来年も賃上げしたい」といい、「賃上げができるように経営していく必要がある」と話した。
同社は2023年の春闘で既に定期昇給とベースアップ合わせて6%程度の賃上げ方針を表明。賃上げは、連合が求める5%を上回り、物価高で生活に苦しむ社員を支えるだけでなく、社員の働くモチベーションを上げるといった意味もあるという。
新浪社長は「各企業が賃上げすることが、最終的に良い商品をそれなりの価格で買ってもらうためにもすごく重要」といい、6%といった水準には「『もっと賃上げしないといけない』というメッセージも込めた」と語った。
サントリーホールディングスは21年からデジタル人材の確保のために職務内容に応じて人材を起用する「ジョブ型雇用」を導入している。新浪社長は「技術を持っている人をきちんと評価する」とし、「平均と比較すると5-6割高い給与の社員もいる」という。今後は、国際人材についても、同様にジョブ型での採用を強化していく方針だ。
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