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概要:ニューヨーク外為市場ではドルが対ユーロで上昇した。米経済成長率が昨年第4・四半期も底堅かったことで、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派的な姿勢を維持するとの見方が裏付けられた。
[ニューヨーク 26日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが対ユーロで上昇した。米経済成長率が昨年第4・四半期も底堅かったことで、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派的な姿勢を維持するとの見方が裏付けられた。
ニューヨーク外為市場ではドルが対ユーロで上昇した。
商務省が発表した2022年第4・四半期の実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比2.9%増。伸びは前四半期の3.2%から減速したものの、市場予想の2.6%は上回った。
このほか、労働省発表の21日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は6000件減の18万6000件。ハイテク業界以外の企業や住宅や金融など金利に敏感なセクターは、パンデミック(世界的大流行)時に労働力確保が困難だったことから労働者を維持している。
エクイティ・キャピタル(ロンドン)のマクロエコノミスト、スチュアート・コール氏は、この日の米経済指標はまちまちだったとし、FRBがこれまでに実施した急速な金融引き締めを受けても、経済が回復力を示し続けていることが示唆されたと指摘。ただ、第4・四半期のGDPに大きく貢献した在庫の影響は今後は弱まっていくとし、「FRBは直ちに利上げ幅を0.25%ポイントに縮小するとの見方が裏付けられた」と述べた。
終盤の取引でユーロは0.23%安の1.08895ドル。ただ、23日に付けた9カ月ぶり高値(1.09295ドル)からそれほど乖離していない。
ドルは対円で0.54%高の130.275円。
市場は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)理事会などの一連の中銀政策決定会合に注目。FRBの利上げ幅は0.25%ポイントと、昨年12月の0.50%から縮小すると予想されている一方、ECBは0.50%と、これまでと同様のペースの利上げを決定すると見られている。
英ポンドはおおむね横ばい。
豪ドルは0.71425米ドルと、7カ月ぶり高値を更新。昨年第4・四半期の消費者物価指数(CPI)が前年比7.8%上昇と、伸びが33年ぶりの大きさとなったことで、オーストラリア準備銀行(中央銀行)は利上げを継続するとの観測が高まった。
カナダドルは対米ドルで2カ月ぶり高値を更新。カナダ銀行(中央銀行)は前日、0.25%ポイントの利上げを決定。同時に、これまでの利上げの累積効果を見極めるために利上げをいったん停止する可能性を示唆した。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインはほぼ横ばいの2万3123ドル。
ドル/円 NY終値 130.21/130.24
始値 129.82
高値 130.61
安値 129.65
ユーロ/ドル NY終値 1.0889/1.0893
始値 1.0901
高値 1.0917
安値 1.0851
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