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概要:ミレニアル世代の間で、FIREの支持者が増えています。35歳での退職を予定する29歳のインフルエンサーのケイティー・T氏は、退職に向けて今までどのような戦略を取ってきたのでしょうか。
「ミレニアル・マネー・ハニー(Millennial Money Honey)」ことケイティー・T氏は、35歳までに早期退職することを目指し、着実に貯蓄を増やしている。
Zach Zeleznick
インフルエンサーのケイティー・T氏は、約2億円を貯めて35歳までにリタイアすることを目標に、着実に貯蓄を増やしている。
彼女はまず、FIREを実現するために必要な資産額を把握し、そこから逆算して出費を減らした。
さらに、収入を増やすため、より給料の高い仕事に転職し、コロナ禍で実家に戻り、賢く投資もしている。
さまざまなSNSプラットフォームで「ミレニアル・マネー・ハニー(Millennial Money Honey)」という名前で情報発信しているインフルエンサーのケイティー・T氏は、35歳で退職するつもりだ。筆者の調べでは現在 彼女は29歳で、その目標まであと6年。彼女は同年代の人たちより約30年先を行っている。
彼女は、ヴィッキー・ロビンとジョー・ドミンゲスが1992年に出版したベストセラー『お金か人生か 給料がなくても豊かになれる9ステップ(原題:Your Money, Your Life)』に端を発する“FIRE(経済的自立と早期退職)ムーブメント”の支持者だ。
金融版ウィキペディア「インベストぺディア(Investopedia)」によると、この本が出版された頃まだ子どもだったミレニアル世代の間で、FIREの支持者が増えてきている。65歳という従来の定年よりも早く退職することを目標に、積極的に貯蓄と投資を行うのが彼らの特徴だ。
「以前は友達と出かけたり美容室に行ったり、流行のファッションを取り入れたりと、ロサンゼルスに住む普通のミレニアル世代の生活をしていた」と、ケイティー・T氏はFIREを目指す前の自分のライフスタイルを振り返る。
しかし26歳の時、それなりの額の貯金をするのに十分な給料をもらっていた彼女は、自分の将来のお金のことをより真剣に考え始めた。
「みんな投資しているから私もしなきゃという感じで、投資について調べてみようと思った」
パーソナルファイナンスについてリサーチを始め、最終的にFIREという発想にたどり着いた彼女は、「迷わず飛びついた」という。
ケイティー・T氏は最近、現役の間は仕事を楽しみ、リタイア後ゆっくりと老後を過ごすという「コーストFIRE(Coast FIRE)」の道を選択できる経済状況に到達した。彼女は複数の投資口座で37万5000ドル(約4870万円)投資しており、通常の市場動向で行けばこれ以上投資しなくても65歳までに経済的自立を達成できる額に膨らむ見込みになったのだ。彼女は現状、このまま「惰性で」生活していて早期退職を実現できる状況にたどり着いたのである。
FIREを目指す長い道のりにおいて、これは彼女にとって大きな成果であり重要な一歩ではあるが、彼女は35歳までに150万ドル(約1億9000万円)貯めてリタイアするという最終目標に向けて、今のペースで貯金と投資を続けることに決めた。
35歳で退職するという最終目標に近づいている今、彼女はより多くの人が経済的自立を実現する助けになればと、自分のこれまでの経緯と実践してきた戦略をシェアしている。以下、彼女がどのようにしてこの速さでここまで到達したかを紹介しよう。
早期退職に必要な目標金額を出す方法
早期退職するためにいくら貯金が必要かを把握するため、ケイティー・T氏は「自分の年間の出費を約3万ドル(約390万円)と想定し、念のためゆとりを持てるようその倍の額を見積もった」。
彼女は退職後、年に6万ドル(約780万円)必要になると想定し、4%ルール(年間支出額の25倍の資産を捻出し、投資に回せば、その4%を毎年切り崩していくことで、資産を減らすことなく生活できるという法則)を使って目標とする退職後のポートフォリオの額を決めた。彼女はこの計算で、自分のFIREに必要な額、150万ドルという数字を導き出した。
「私の場合75万ドル程度で良かったが、慎重に考えた」という彼女は、年間出費額を倍にして目標額を算出したことで、安心材料とセーフティーネットを確保した。
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1. お金の使い方を見直した
ケイティー・T氏は自分のライフスタイルを大きく変える前にまず、自分の経済状況を把握するため、自分が何にお金を使っているのか、数カ月間チェックした。「それまでは自分のお金がどこに出て行っているのかも把握していなかった」と彼女は振り返る。
出費内容を明確にしたことで、彼女はより戦略的に選択肢を選べるようになった。「微調整」できる部分を見つけるのがポイントだと彼女は指摘する。
例えば、出費を見直してすぐに、彼女は美容関係にお金をかけ過ぎていたことに気付いた。フィットネスジムの月会費が230ドル(約3万円)、3週間に1回のまつ毛サロンに30ドル(約3800円)、年2回の美容室に約600ドル(約7万8000円)ずつと、3カ月で約1000ドル(約13万円)もかかっていたことが分かったのだ。
そこで、どうしたらこの出費を最小限に抑えられるか考えた彼女は、まず、ブリーチして金髪にしていたのをやめ、地毛のまま伸ばすことにした。フィットネスジムは退会し、まつ毛サロンに通うのもやめ、美容室も高級サロンから近所の格安店に変えた。
2. 所得を増やした
グラフィックデザイナーを本業とするケイティー・T氏は、早急に収入を増やし既定の貯金額を増やすために、戦略的な転職を実行した。FIREを目指す前、彼女は低賃金で知られる広告業界で働いていたが、「給料の高い業界に移り、自分のスキルを活かせる仕事に転職した」。
彼女は現在、IT企業でグラフィックデザイナーとして働いている。「グラフィックデザイナーとして、全く同じ技能で、こちらの業界ではこんなに良い給料が支払われているとは知らなかった」
彼女の転職は、学校に通ったり、さらなる技術習得のために時間や費用を捻出する必要もなく、大きな転換ではなかった。「どうしたら収入を増やせるか、頭を働かせただけ」と彼女は語る。
3. さまざまな投資口座にお金を入れている
FIREを達成するには、出費を減らし積極的に貯金をすることも必要だが、最も重要なのはそのお金を投資するということだ。
インフレのため、米国では退職後に向けて大抵の人は少なくとも401(k)や403(b)と呼ばれる確定拠出年金や、IRAと呼ばれる個人退職勘定など、何らかの投資を行っている。FIREを目指す人も同じだ。
ケイティー・T氏の場合、FIREを志した時点ですでに「ウェルスフロント(Wealthfront)」という自動化された投資サービス会社に投資していた口座に約3万ドル(約390万円)貯まっていた。現在、彼女の所得の大半は、企業型確定拠出年金の401(k)と、「Roth IRA」という非課税の個人退職年金プランと、「HSA (Health Savings Account)」という税優遇のある医療用貯蓄口座の3口座への投資にあてている。
この3つのほかに、彼女は「Schwab Total Stock Market Index Fund(SWTSX)」というインデックスファンドに投資しているという。
4. コロナ禍で実家に引っ越した
当初は全く予定していなかったが、ケイティー・T氏はコロナ禍で実家に戻り両親と暮らし始めた。家賃を払う必要がなくなったため、彼女は出費を劇的に減らすことができた。
「ありがたいことに、私の夢の実現のためにと両親が無償で同居させてくれている」と彼女は感謝している。家賃出費がなくなったことは、投資収益を加速させる大きな助けになっている。
5. 収入の大半を貯蓄に回しても、楽しみは削らない
FIREを目指す人の多くが実行しているのと同様に、ケイティー・T氏は収入の約80%を貯金している。しかし、この高い貯蓄率がFIREムーブメントのマイナス点の1つと考える人も多い。
将来のためにそれだけの金額を貯金に回してしまうと、今を楽しむゆとりを奪ってしまうのではないかと懸念する人が多いのだ。
しかし、ケイティー・T氏はそのような切り詰めた生活はしていない。「とても計画的にお金を使っている」という彼女は、今でも友達と外食を楽しんだり、お酒を飲みに出掛けたりしているし、コロナ禍が落ち着けば旅行にも行くつもりだという。
「何をしていれば自分が幸せかが分かった」
彼女は自分が本当に好きなことをするために、高価な服や美容室などにお金をかける習慣をやめた。日常の出費の予算までは立てていないが、自分の支出額を把握し、それを充分賄える額のお金が常に預金口座にあるよう気を付けている。
それに、何か大切な節目の時にはお金を使うことをためらわず、お祝いするようにもしている。彼女の目標は「すぐに達成できるものではなく、何年もかかる長い道のり」だが、退職後だけでなく、そこにたどり着くまでの過程も楽しむつもりだと彼女は語る。
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