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概要:[ニューヨーク 31日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。第4・四半期の米雇用コスト指数の伸びが予想を下回ったことを受けた。 米労働省が31日に発表した2022年第4・
[ニューヨーク 31日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。第4・四半期の米雇用コスト指数の伸びが予想を下回ったことを受けた。
米労働省が31日に発表した2022年第4・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比1.0%上昇と、伸びは第3・四半期(1.2%)から鈍化し、21年第4・四半期以来1年ぶりの低水準となった。また、ロイターがまとめた市場予想(1.1%)を下回った。
それでも米連邦準備理事会(FRB)による追加利上げが揺らぐ可能性は低いとみられている。
CIBCキャピタルマーケッツの北米FX戦略責任者ビパン・ライ氏は「予想を下回ったとはいえ、客観的に見れば、なおかなり堅調な数値で、FRBが引き続きタカ派的であることにつながる」と述べた。
米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが31日に発表した11月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、全国の住宅価格指数が前年同月比7.7%上昇と10月の9.2%上昇から伸びが鈍化した。
フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、FRBの政策金利が現行の4.33%から上昇し、6月に4.91%でピークに達し、12月には4.48%まで引き下げられるとの見方が織り込まれている。
ライ氏は「パウエルFRB議長と連邦公開市場委員会(FOMC)はもう少し長期にわたり金利が上昇するという事実を示したいはずだ。現時点では市場がそのようなシナリオを信じるかどうかが重要だ」と語った。
ドル指数は0.21%安の102.03。序盤には102.61と2週間ぶりの高値を付けたが、アナリストによると月末に向けたポジション調整が要因という。
月間では昨年12月の2.26%安に続き1.39%安となる見込み。昨年11月には5.07%安と2010年9月以降で最大の下げとなっていた。
昨年9月28日には114.78と20年ぶりの高値を付けていた。
ユーロ/ドルは0.21%高の1.0867ドル。序盤には1.0802ドルまで下げる場面があった。
欧州連合(EU)統計局が31日発表した第4・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)速報値は前期比0.1%増と、予想外の増加を記録した。エネルギー高騰、信頼感の低下、金利上昇が重しとなったものの、景気後退(リセッション)を回避した。ロイターがまとめた市場予想は0.1%減だった。
欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(英中央銀行)は2日に0.50%ポイントの利上げを決定すると見込まれている。
ポンド/ドルは0.16%安の1.2329ドル
ドル/円は0.24%安の130.12円。
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