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概要:ベゾス、マスク、バフェットら成功した事業家はみな読書家としても知られています。彼らはどんな本を読んできたのでしょうか? 優れたリーダーになるために必要な智慧とは? 著名経営者やビリオネア投資家がおすすめする26冊を紹介します。
成功者には読書習慣がある。
Oliver Rossi/Getty Images
起業家としてあるべき姿に向かう方法に唯一の正解はなく、それがミソでもある。
とはいえ、起業家精神を詳しく学ぶ王道の一つが、ビジネスについて——とりわけ、企業やリーダーによって成否が分かれるのはなぜかについての書籍を読むことだ。
ジェフ・ベゾス、イーロン・マスク、ウォーレン・バフェットといった大富豪の存在は、読書習慣がいかに大切かを雄弁に物語っているが、それにはもっともな理由がある。
つまり、あなたは自分が読んだものでできている、ということだ。だからゼロから会社を築いて成功を収めることが目標なら、リーダーシップと経営戦略に関する幅広い本に学ぶことから始めてみるのもいいだろう。
そこで本稿では、経営者、ビリオネア投資家、リーダーシップの専門家らがおすすめする26冊を、前後編の2回に分けて紹介しよう。起業家として成長するためにあなたが読むべき書籍を探してみてはいかがだろうか。
もっと知る
ジェフ・ベゾスはどんな本を読んできたのか? 稀代の事業家を成功に導いた12冊
ジョン・ブルックス『Business Adventures』(邦訳:人と企業はどこで間違えるのか?——成功と失敗の本質を探る「10の物語」)
Open Road Media
ニューヨーカー誌に掲載されたジョン・ブルックスの寄稿をまとめた本書は、ビル・ゲイツのお気に入りのビジネス書の1冊にも選ばれた。
ゲイツは2014年にLinkedInに投稿した記事の中でこう書いている。
「本書は、困難な状況におけるリーダーの強みや弱みだけでなく、さまざまな企業が詳しく描かれている。その意味で、刊行から時間が経った今もなお一読に値する」
本書は、抜け出せない状況に身を置くべきではない、など重要な教訓を教えてくれる。
スティーブ・ケース『The Third Wave』(未訳)
Simon & Schuster
起業するなら、永続する企業を開拓した起業家に学ぶのが役に立つ。
本書の著者スティーブ・ケースはアメリカ・オンライン(AOL)の創業者であり、現在はワシントンDCに拠点を置くベンチャーキャピタル、レボリューションのCEOを務める人物だ。
インターネット企業の「第一の波」が到来したのは1985年から2005年。これを先導したのがケースで、AOLは世界最大のインターネットプロバイダーになった。ケースは本書で、デジタル時代がアメリカ経済にとっていかに雌雄を決する力となるか、自らの見解を明らかにしている。
ケースは以前、Insiderの取材に対し、インターネットの「第三の波」を、業界の垣根を越えたアントプレナーシップの隆盛と呼んだ。
スタートアップ企業の未来はシリコンバレーの外にあるとケースは確信しており、自身の立場を生かしてニューヨークやボストンの企業に投資を行っている。
この本は、新興のIT企業が私たちの想像を上回る規模で人々の生活を変えようとしていることを論じている。
アイン・ランド『The Fountainhead』(邦訳:水源)
Signet
これはすべての起業家にとって必読だと語るのは、たたき上げのビリオネア、マーク・キューバンだ。
「この本はモチベーションを高めてくれるし、自分に厳しくするよう迫ってくる。
起業家は往々にして、自分自身に嘘をつくという過ちを犯す。競合がするように一歩引いて己を見つめようとしない。でもこの本を読んで、そういう手順を踏むことができたんだ」
本書は、主人公である若き建築家が、複数のプロジェクトでの失敗や挫折を経て自分自身に忠実であることの大切さを学び、名声を得るまでを描いている。
同様に、ウーバー(Uber)やタスクラビット(TaskRabbit)など慣習にとらわれず独創的なコンセプトにこだわるスタートアップ企業も存在する。業界に変革をもたらすのは結局のところ、こうした企業なのだ。
ジム・コリンズ『Good to Great』(邦訳:ビジョナリー・カンパニー2——飛躍の法則)
HarperCollins Publishers Inc.
『ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則』は、変化の激しい今日のビジネス環境で役立つリーダーシップ本だ。
著者のコリンズは5年の歳月を費やし、企業に卓越性をもたらすものは何かを調査。その結果をもとに、「良い(good)企業」から「偉大な(great)企業」へ飛躍するための法則を8つ特定した。
卓越した企業とそうでない企業がたどるパターンを特定して示しつつ、障害をどう乗り越えるか、企業の移行期をどうかじ取りするかなど、深い洞察を与えてくれる。
ピーター・ドラッカー『The Effective Executive』(邦訳:経営者の条件)
HarperCollins Publishers
本書はアマゾンのジェフ・ベゾスCEOが、数日がかりで行われる社内読書クラブで経営幹部たちに読ませる3冊のうちの1冊だ。
ドラッカーといえば、「マネジャーと従業員は共通の目標に向かって取り組む必要がある」など、今では当たり前になった「マネジメント」という概念を普及させた経営の大家だ。
本書は、経営者の生産性や価値を高めるのに最適なタイムマネジメントと意思決定の習慣について説いている。
ハーミア・イバーラ『Act Like a Leader, Think Like a Leader』(未訳)
Harvard Business School Publishing
本書の著者ハーミア・イバーラはハーバード・ビジネススクールとおよびINSEADの教授であり、世界的な経営思想家の一人に数えられる。
イバーラは以前Insiderの取材に対し、こう語っている。
「成功しているリーダーは、自らがやろうとしていることを心から信じており、その熱意を伝播させようと心を砕くもの。ただし、その取り組み方は千差万別です」
イバーラは本書でさらに踏み込んで自説を述べ、実験や体験から学ぶにはまず行動し、それから考えるようリーダーたちに促している。自己評価と社内における戦略について大いに学べる一冊だ。
デール・カーネギー『How to Win Friends & Influence People』(邦訳:人を動かす)
Amazon
『人を動かす』は、ニューヨーク公共図書館で最も多く貸し出された本トップ10にランクインしている一冊。
本書は1937年に出版されて以来、対人スキルを磨きたいと願う人々に時代を超えて読み継がれてきた。起業家ならば、出資してくれそうな投資家や潜在顧客に自社の可能性を信じてもらうだけの処世術を備えておくことも必要だ。
本書では、自分の過ちを認める方法、議論を避ける方法、魅力の価値を理解する方法などについて触れている。
クレイトン・クリステンセン『The Innovator's Dilemma』(邦訳:イノベーションのジレンマ——技術革新が巨大企業を滅ぼすとき)
Harvard Business School Publishing
ジェフ・ベゾスがアマゾンの経営幹部を対象に開催する社内読書クラブでは、この『イノベーションのジレンマ』も読むべき本にリストアップされている。
ハーバード・ビジネススクール教授だった故クレイトン・クリステンセンが執筆した本書は、初版刊行から20年以上経った今でもビジネススクールの学生の必読書だ。ビジネスにおけるイノベーションという概念のフレームワークを提供し、企業は「創造的破壊」によって最前線に立つことができる、と論じる。
本書は、リーダーは自社の現行のビジネスモデルに慣れすぎることなく、常に新しいコンセプトを試すことの重要性を教えてくれる。
キャロル・S・ドウェック『Mindset』(邦訳:マインドセット——「やればできる!」の研究)
Ballantine Books
マイクロソフトサティア・ナデラCEOは、自らのリーダーシップの成功は本書に依るところが大きいとしている。
ドウェックはスタンフォード大学心理学教授。人は慣れないスキルにどう取り組み、そのマインドセットが成長にどう影響するかを研究した。ドウェックによれば、スキルは「固定化」したものではなく、学習が可能で柔軟性があり、伸ばすことができるという。
ナデラはブルームバーグのインタビューで、本書はマイクロソフトが時価総額1兆ドル企業へと生まれ変わるうえで大いに役立ったと語っている。
ウォルター・アイザックソン『Benjamin Franklin』(未訳)
Simon & Schuster
スペースXとテスラを率いるイーロン・マスクは、これまでの人生で出会った本の中で一番のお気に入りに本書を挙げる。実際、マスクは自分にとってのヒーローの一人はベンジャミン・フランクリンだと折に触れて公言している。
「いかに(フランクリンが)起業家だったか分かる」とマスクはファウンデーション20のインタビューで語っている。「フランクリンは起業家だった。ゼロから始めた。単なる家出少年だったからね」
本書は、アメリカ建国の父の生涯をウォルター・アイザックソンが綴ったものだ。フランクリンは有名な凧の実験から避雷針を発明したほか、遠近両用眼鏡も発明している。
クリス・ハドフィールド『An Astronaut's Guide to Life on Earth』(邦訳:宇宙飛行士が教える地球の歩き方)
Back Bay Books
こちらもサティア・ナデラおすすめの一冊。宇宙で4000時間を過ごしたクリス・ハドフィールドの自伝だ。
2014年、ナデラは「素晴らしい読み物!」というコメントとともに、本書からこんな一文を引用してツイートしている。「特定の目的地に到着することではなく、その道のりに集中せよ」
この本は、本稿で紹介している他の本と違って起業家向けの実践書ではないが、ハドフィールドは宇宙での経験によって地上での人生観がどう変わったかを本書に綴っている。
文字通り大気圏外での(out-of-the-world)すばらしい経験を経て、ハドフィールドは新たな視点で人生を歩むようになったという。
サイモン・シネック『Start with Why』(邦訳: WHYから始めよ!——インスパイア型リーダーはここが違う)
Penguin Group
リーダーシップの専門家であるサイモン・シネックは、これまでに4冊の本を著している。
本書は、「我が社はどんな事業をしているのか」という視点から、「その事業は人々にとってなぜ重要なのか」という視点へと切り替えることの大切さを説いている。また、革新性、影響力、収益性といった点で他をしのぐ人や組織があるのはなぜなのかを問い、短期的な成功と長期的な成功を繰り返すことの違いを明かしている。
「why」を特定すれば、事業を経営していく上での「how」が理解できる、というのが本書の主張だ。
ナポレオン・ヒル『Think and Grow Rich』(邦訳:思考は現実化する)
Fawcett Books
アメリカの人気テレビ番組「シャーク・タンク」でおなじみのミリオネア投資家デイモンド・ジョンは以前、Insiderの取材に対して、ナポレオン・ヒルが1937年に著した名著『思考は現実化する』で人生が変わったと答えている。
ジョンによれば本書は、カーネギー、フランクリン・ルーズベルト、トーマス・エジソン、ヘンリー・フォードへのインタビューを重ねることで得られた洞察をまとめた一冊であり、こうしたリーダーたちは潜在能力を最大限に引き出すため、どのように意欲を高めて習慣化しているかを明かしている。ジョンは言う。
「この本からは目標設定の大切さを学んだ。具体的な目標も設定せずにどうしたら目標達成なんてできるのか、というのはそのとおりだ」
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※この記事は2021年2月5日初出です。
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