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概要:[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は3日、基調的なインフレが鈍化しない限り、ECBは3月以降も利上げを継続し、政策金利が市場予想を
[フランクフルト 3日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は3日、基調的なインフレが鈍化しない限り、ECBは3月以降も利上げを継続し、政策金利が市場予想を上回る水準まで引き上げられる可能性があると述べた。
ECBは2日の理事会で政策金利を0.5%ポイント引き上げ3%とした。利上げは5会合連続。3月にも0.5%ポイントの追加利上げの方針を示し、高インフレとの戦いを続ける道筋を再確認した。
ただ、市場の利上げ期待は依然として縮小。ECBは3月の理事会後の措置についてガイダンスを示さなかったため、市場ではECBのコミットメントが揺らいでいると受け止められている。
ウンシュ総裁は、前日の理事会の決定は「タカ派的」であり、ECBはインフレの動向に応じて5月以降も利上げを継続する可能性があるとし、市場の判断は誤りだと指摘。利上げ幅が3月の「0.5%ポイントからゼロになるとは思えない。0.5%ポイントかもしれないし、0.25%ポイントかもしれない。0.5%ポイントを排除するつもりはないが、データ次第だ」とした。
さらにコアインフレ率が5%に近づく勢いが見られれば「私にとってのターミナルレート(政策金利の最終到達点)は最低でも3.5%だ」と言及。「ただデータ次第であり、どのような水準も示したくはない」と語った。
市場は7月までに3.35%でピークを付けるとの見方を織り込んでいる。
ウンシュ総裁は「米英の政策金利は明らかに4%を超えており、参考になる」とし、コアインフレ率がほぼ同水準なのにもかかわらず、ECBの政策金利が3%にとどまると考えるのは疑問と主張。「4%にする必要があるとは言っていない。ただ、今後入手されるデータが非常に粘り強いコアインフレを示し続けるなら、米英がインフレ率を2%に回帰させるのに十分制約的な金利と考えている水準を見なければならないだろう」とした。
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