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概要:[モスクワ 10日 ロイター] - ロシア中央銀行は10日、政策金利を7.50%に据え置くと決定した。ただ、財政赤字が一段と拡大すれば利上げを余儀なくされると警告した。 中銀は、財政赤字の拡大、労働
[モスクワ 10日 ロイター] - ロシア中央銀行は10日、政策金利を7.50%に据え置くと決定した。ただ、財政赤字が一段と拡大すれば利上げを余儀なくされると警告した。
中銀は、財政赤字の拡大、労働力不足、ルーブル安がインフレリスクにつながるとし、年内に利上げが必要になる可能性があると表明。これを受け、通貨ルーブルが下落し、一時1ドル=73.3900ルーブルと、昨年4月27日以来の安値を付けた。
ロシア財務省が6日に発表した1月の財政収支(速報値)は、赤字額が1兆7600億ルーブル(約250億ドル)に拡大した。エネルギー収入が落ち込む一方、歳出が急増。財政赤字の拡大は物価上昇と重なり、景気支援に向けた利下げ余地が狭まっている。
中銀は声明で「財政支出の増大、対外貿易条件の悪化、労働市場の状況などでインフレリスクが高まっている」と指摘。ナビウリナ中銀総裁は記者会見で、1月の物価上昇ペースは昨年4月以来の速さだったとし、「リスクバランスはインフレを促進する方向に傾いていると評価している」と述べた。
ロシア中銀は昨年2月末、ロシアによるウクライナ全面侵攻開始を受け政策金利を緊急的に20%に引き上げたが、その後は利下げを行い、昨年9月の利下げを最後に政策金利を7.50%にとどめている。
中銀は短期的なインフレリスクを指摘しながらも、年末時点のインフレ率見通しを5.0─7.0%に据え置き、2024年には目標の4%に戻るとの期待を残した。
ただ、今月6日時点のインフレ率は11.8%と、なお高水準。中銀は声明で「インフレリスクが強まれば、今後の会合で主要金利の引き上げの必要性を検討する」とした。
中銀は今年の政策金利のレンジは7.0─9.0%になると予想。前回の予想は6.5─8.5%だった。
ロシア経済は2022年、西側諸国の制裁措置などの影響で2.5%のマイナス成長に陥った。23年も労働力不足、エネルギー収入の減少、財政赤字の拡大などが課題になっている。
中銀は「財政赤字がさらに拡大すれば、インフレリスクが高まり、金融引き締めが必要になる可能性がある」と指摘。23年の成長率見通しをプラス1.0%─マイナス1.0%とした。前回見通しはマイナス1.0%─マイナス4.0%。国際通貨基金(IMF)はプラス0.3%との見通しを示している。
中銀はまた、西側諸国のロシア産原油に対する制裁措置を踏まえ、ロシア産原油の指標であるウラル原油について、23年の平均予想価格を1バレル=55ドルとし、従来の70.10ドルから引き下げた。
政府は現在、1バレル=70.10ドルを見込んで23年の予算を編成しているため、影響が出ると見られる。
次回の中銀政策決定会合は3月17日。
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