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概要:[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米株式市場では、昨年低迷していた銘柄が今年序盤の相場上昇をけん引している。ただ投資家の間からは、この流れは長続きしそうにはないとの声が聞かれる。 ハイテクや通
[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米株式市場では、昨年低迷していた銘柄が今年序盤の相場上昇をけん引している。ただ投資家の間からは、この流れは長続きしそうにはないとの声が聞かれる。
ハイテクや通信サービスなど昨年売り込まれたセクターを押し上げているのは、エヌビディア、ネットフリックス、メタ・プラットフォームズといった銘柄の目を見張るような上昇だ。
ゴールドマン・サックスが昨年60%を超える急落を記録した中小ハイテク銘柄を組み込んだバスケットも、年初来上昇率が21%と、S&P総合500種の6.5%を大きく上回った。
こうした現象は、値ごろ感や債券利回り低下、空売りの買い戻しといった幾つかの要因が重なって生まれている。ただ一部の投資家は、特に市場が米連邦準備理事会(FRB)の利上げペース予想の軌道修正を続ける中では、値上がりの持続性に懐疑的だ。
グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者は、年初にそれまでのトレンドが反転すること自体珍しくないが「今回はその度合いがかなり劇的で、足元の極端な動きが続くはずがないのは確かだ」と語った。
同社は最近、保有していたメタやネットフリックスといった今年になってからの「勝ち組」銘柄の少なくとも一部を売却した。メタとネットフリックスは昨年それぞれ64%と51%下落し、今年は45%と約18%の上昇に転じている。
S&P総合500種は1月に6.2%上がり、多くの投資家は大慌てで株式保有を拡大した。背中を押した材料の1つは、物価上昇率が数カ月連続で下振れたことで、ドイツ銀行が3日に公表したリポートによると、機関投資家の株式ポジションを示す指標の1つは1年ぶりの高水準に達した。
FRBの急激な利上げを嫌って昨年跳ね上がった債券利回りが低下傾向となり、株式市場で「負け組」だった銘柄への押し目買いを誘発している側面もある。昨年15年ぶりの高さになった米10年国債利回りは、今年最初の2週間でおよそ40ベーシスポイント(bp)下がり、2月初め時点で3.4%だった。
利回り低下で株式全般の魅力が増すが、特に恩恵を受けるのはバリュエーションに打撃を受けていたハイテクや成長株。MFSインベストメント・マネジメントのグローバル投資ストラテジスト、ロブ・アルメイダ氏は「金利が下がるとクオリティーが比較的低く、デュレーションが長い資産が、堅調に推移する」と指摘した。
もっともここ数日は、FRBの政策金利最終到達点が上振れして、高金利も長期化するのではないかとの観測が再燃して利回りが再び上昇し、株価を圧迫している。ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのストラテジストチームは「これまでの相場上昇のけん引役は金利がより高く、上昇期間がより長くなり、景気が減速する展開に弱い。(だから)最近の(株高の)広がりや主導性が持続可能とはみておらず、現時点では上値を追いかけないのが好ましい」と述べた。
カンバーランド・アドバイザーズのデービッド・コトク最高投資責任者も、今の株高やそれを引っ張る銘柄の値動きに疑いの目を向けている1人。同社は、今年戻り歩調となった多くのハイテク株や成長株の投資判断をアンダーウエートとしており、ヘルスケアや防衛などを推奨しつつ、現金への資産配分を高水準に保っている。
コトク氏は「(足元の米株は)過大評価の領域からの昨年の調整が止まったか、あるいは傷ついていたセクターが一時的に反発しただけで昨年の弱気相場は終わっていないかのどちらかだ。私は後者を支持している」と主張した。
ノースウエスタン・ミューチュアル・ウエルス・マネジメント・カンパニーのシニア・ポートフォリオマネジャー、マット・スタッキー氏によると、昨年最もさえない値動きだった銘柄の幾つかは、投資家による空売りの買い戻しがさらに進む関係で、目先は上昇基調を維持する可能性はある。
それでも「1四半期か2四半期この上昇が続くかと聞かれればイエスだが、今年全体ないし数年の流れになる公算は乏しい」とくぎを刺した。
(Lewis Krauskopf記者)
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