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【欧州市況】株は上昇、銀行不安がさらに後退－ドイツ債は４日続落
概要：30日の欧州株は上昇。月間ベースの下げ幅を縮小した。欧州中央銀行（ＥＣＢ）当局者の発言を手掛かりに銀行セクターを巡る懸念がさらに後退したほか、スペインおよびドイツのインフレ減速を好感し、地合いが改善した。
欧州債市場ではドイツ２年債利回りが４日続伸。ここ４週間で最長の連続上昇となった。週間ベースでは昨年９月以来の大幅な伸びとなる見通し。３月の独インフレ率が市場予想ほどの減速を示さなかったことが背景にある。
短期金融市場ではＥＣＢの利上げ見通しが上昇しており、ピーク金利は10月に3.63％と織り込まれている。前日の時点では９月の3.49％だった。
ドイツ２年債利回りは10ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）上昇して2.75％。一時は14ｂｐ低下した場面もあった。
英国債は４日続落。中期債を中心に売りが広がった。トレーダーはイングランド銀行（英中央銀行）の利上げ見通しを最大７ｂｐ引き上げ、ピーク金利を９月までに4.67％と織り込んでいる。
3月30日の欧州マーケット概観（表はロンドン午後６時現在）
| 債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 独国債2年物 | 2.75% | +0.10 |
| 独国債10年物 | 2.37% | +0.05 |
| 英国債10年物 | 3.52% | +0.05 |
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