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クレディＳが退場したフラン建て起債市場、他行に参入のチャンス
概要：クレディ・スイス・グループは過去20年にわたり、スイス・フラン建て債券発行のアレンジ業務を支配していた。そのクレディ・スイスが突如市場から消えたことで、ドイツ銀行やＢＮＰパリバといった欧州の銀行にチャンスをもたらしている。昨年のスイス・フラン建て債の発行規模は590億ドル（約７兆8300億円）だった。
クレディ・スイス・グループは過去20年にわたり、スイス・フラン建て債券発行のアレンジ業務を支配していた。そのクレディ・スイスが突如市場から消えたことで、ドイツ銀行やＢＮＰパリバといった欧州の銀行にチャンスをもたらしている。昨年のスイス・フラン建て債の発行規模は590億ドル（約７兆8300億円）だった。
起債アレンジ業務の一部はクレディ・スイスを買収するＵＢＳグループに引き継がれるだろうが、他社が入り込む余地はまだありそうだ。
既にスイス・フラン市場で積極的に活動しているドイツ銀行やコメルツ銀行、ＢＮＰパリバが国際的な起債業務を競う可能性が高いと、事情に詳しい関係者は語った。ライファイゼン・スイス協同組合銀行などの地域金融機関は国内発行の一部を担う可能性があるという。
クレディ・スイスとドイツ銀行、ＢＮＰパリバはいずれもコメントを控えた。ＵＢＳとコメルツ銀行およびライファイゼンはコメントの要請に応じていない。
ロンバー・オディエ・インベストメント・マネジャーズのスイス債券担当責任者マーカス・ソーニー氏は「クレディ・スイスは特に国外の発行体企業を市場に呼び込む点で重要な存在だった」と述べ、「しかしその穴は今後他行が埋めていくことができると確信する」と続けた。
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