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米シェール業界、増産に動く公算小さい－ＯＰＥＣプラスの減産で
概要：石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非加盟の主要産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」は２日、協調減産を発表したが、米シェール業界は今回は増産に動かない見通しだ。
石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非加盟の主要産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」は２日、協調減産を発表したが、米シェール業界は今回は増産に動かない見通しだ。
アナリストや企業幹部は、昨年の過去最高益により石油掘削会社には潤沢な手元資金があるものの、米国の生産会社はＯＰＥＣプラスのサプライズ減産を十分補うほど生産を加速させる公算は小さいとの見方を示した。
シェール各社はこの３年間、新規掘削よりも株主配当と自社株買いを優先し、経営幹部にこうした方針を変更する兆しは見られない。仮に増産を望んだとしても、有力な油ガス井や作業員、機器の不足が制約となる見通しだ。このため米シェール業界は新型コロナウイルス禍前の10年間に世界の石油市場で果たしたような潮流を変える役割を果たせなくなっている。
US Oil Output Is Still Shy of Pre-Pandemic Highs
Source: Bloomberg, EIA
米パーミアン盆地でシェール生産を手掛けるオビンティブのブレンダン・マクラケン最高経営責任者（ＣＥＯ）は米国での「協調的な対応はない」とした上で、「当社などはここ数年、投資リターンとフリーキャッシュフローを念頭に事業を運営してきた。これは短期的にも長期的にも変わらない」と説明した。
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