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ＥＣＢホルツマン氏、0.5ポイント利上げ「選択肢になお残る」
概要：欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、世界の銀行システムに衝撃を与えた混乱が悪化しないのであれば、再度の0.5ポイント利上げは「選択肢になお残っている」と述べた。
石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）と非ＯＰＥＣ主要産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」が２日発表した予想外の協調減産についても、この先の軌道に大きな影響を及ぼす可能性は高くないと語った。
ホルツマン氏は「今のところ若干の楽観が戻ってきたが、ある種の不確実さはまだある」と指摘。それでも、「５月に状況が実際に一段と悪化していなければ、再度の0.5ポイント利上げを行う余地があると考える。特にインフレ抑制への社会的な合意が出てきていないのなら、それを作り出すためにＥＣＢはさらに行動しなくてはならない」と言明した。
ＥＣＢ当局者の大半は強い不確実さの中で見通しを示すことに慎重であり、ホルツマン氏の発言はＥＣＢがとり得る次のステップに関してこれまでで最も具体的な部類に入る。ただ、ＥＣＢ設立以来最も速いペースで昨年７月から合計3.5ポイント引き上げられた利上げのサイクルが、終了に近づいている可能性があるとの認識を示す当局者も増えている。
ＥＣＢ政策委員会メンバーのシムカス・リトアニア中銀総裁は３日、利上げの大部分は完了したと発言し、ビルロワドガロー・フランス銀行（中銀）総裁が先週示した見解を繰り返した。ギリシャ中銀のストゥルナラス総裁は２日公表されたインタビューで、「われわれは終わりに近いと感じている」と述べた。
ＥＣＢ、利上げの道のりの大半は済ませた－リトアニア中銀総裁
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