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米信用条件は悪化へ、パンデミック以来の水準に－ＡＢＡ調査
概要：米国の消費者と企業の信用条件は向こう半年間に悪化し、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）以来最悪の水準になるとの見通しが、米大手銀行15行のチーフエコノミスト調査で示された。
2023年4月7日 8:40 JST
向こう半年間に消費者と企業の信用条件悪化する－エコノミスト調査
調査は「銀行セクターが最近ストレスに見舞われた」後に実施
米国の消費者と企業の信用条件は向こう半年間に悪化し、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）以来最悪の水準になるとの見通しが、米大手銀行15行のチーフエコノミスト調査で示された。
米銀行協会（ＡＢＡ）の６日の発表によると、ＡＢＡの信用条件指数は４－６月（第２四半期）に5.8と、前期の12.5から低下した。 調査結果に基づいて算出される同指数が50を下回ると、エコノミストが向こう半年間に信用条件の悪化を予測していることを示唆する。
ＡＢＡは発表文で、「個人消費と企業投資の伸び鈍化につながっているインフレ高止まりと金利上昇を受け、銀行が年内に与信基準を引き締めると予想されている」と解説した。
シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）破綻を受け、信用条件を注視する動きが強まっている。最近の銀行セクター混乱は、リセッション（景気後退）を招かずにインフレを抑制しようとする米金融当局の取り組みにも影響を与えている。
ＡＢＡは、「銀行セクターが最近ストレスに見舞われた」後に調査を実施したと説明。エコノミストへの質問は、消費者や企業の信用の質や与信が改善または横ばい、悪化するかなど多岐に及ぶ。
調査によれば、エコノミスト15人全員が今後半年間に企業への与信が減少すると予想し、消費者も同様の状況になるとほぼ全員が見込んでいる。
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