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概要:米マネー・マーケット・ファンド(MMF)の資産残高が直近1週間に再び過去最高を更新した。ただ資金流入ペースは最近の猛烈なペースから鈍化している。
MMF資産残高5兆2500億ドル、約491億ドル増-5日までの週
銀行システムの状態を巡る懸念が世界的なリスク回避志向につながる
米投資信託協会(ICI)のデータによると、米MMFには5日までの週に約491億ドル(約6兆4700億円)の資金流入があった。資産残高は5兆2500億ドルと、過去最高だった3月29日までの週の5兆2000億ドルを更新した。このうち約219億8000万ドルが個人向けファンド、270億9000万ドルが機関投資家向けファンドに流入した。
この3週間に約3040億ドルの新たな資金が流入したことになる。銀行システムの状態を巡る懸念が世界的なリスク回避志向につながり、質が高く流動性の高い資産の需要が高まった。ただ直近1週間の全体の流入額は、差し引きでわずかな流出となった3月8日までの週以来、最も小幅だった。
主に米財務省短期証券(TB)、現先取引、政府機関債などの証券に投資する政府系ファンドの資産は5日までの週に348億ドル増の4兆3700億ドル。一方、コマーシャルペーパー(CP)など相対的にリスクの高い資産に投資する傾向があるプライムファンドの資産は約80億3000万ドル増の7652億8000万ドル。
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