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米リセッション確率上昇、利上げ局面の終了近い－サマーズ氏
概要：サマーズ元米財務長官は一連の弱い経済指標を踏まえ、米経済がリセッション（景気後退）に陥る可能性が高まっており、米国の利上げ局面が終わりに近づいているとの認識を示した。
サマーズ元米財務長官は一連の弱い経済指標を踏まえ、米経済がリセッション（景気後退）に陥る可能性が高まっており、米国の利上げ局面が終わりに近づいているとの認識を示した。
サマーズ氏はブルームバーグテレビジョンの番組「ウォールストリート・ウイーク」で、「はっきりしているのは、現在の引き締めサイクルがかなり終盤に入っているということだ」と指摘。
５月３日の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）会合での政策決定に関しては「新たな動きが必要かどうかは、最後の瞬間まで判断を控えるべきだと思う」と語った。
サマーズ氏は７日に発表された３月の米雇用統計について、１－３月（第１四半期）序盤に見られた経済の強さを反映しているが、信用収縮の見通しを考えると、今はあまり意味がないと分析。３月の非農業部門雇用者数は前月比23万6000人増え、失業率は3.5％に低下した。
米雇用者は堅調なペースで増加、失業率低下－５月利上げの道開く
今週発表された製造業とサービス業の購買担当者調査は予想を下回り、活動の鈍化を示した。３月の米供給管理協会（ＩＳＭ）製造業総合景況指数は2020年５月以来の低水準を記録。他のデータでは求人数の減少に加え、今年の米新規失業保険申請件数はこれまでに発表されたよりもずっと多かったことが季節調整の手法を更新した労働省の発表で明らかになった。
ハーバード大学教授でブルームバーグテレビジョンに定期的に出演しているサマーズ氏は、「ある程度かなりの信用収縮があるとの感触を得つつある」と述べた。「この時点でリセッションの公算は大きくなっている」とし、連邦準備制度は極めて難しい決断を迫られているとの見方を示した。
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