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概要:3月の米雇用統計が市場予想より強めの内容となったことを受け、米国債市場では5月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ予想が高まった。
3月の米雇用統計が市場予想より強めの内容となったことを受け、米国債市場では5月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利上げ予想が高まった。
雇用統計の発表後、米国債利回りは年限が短めの債券を中心に上昇。金利スワップ市場は次回5月のFOMC会合での利上げ幅について、現在の実効フェデラルファンド(FF)金利である4.83%を約19ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る水準を織り込んだ。これは0.25ポイントの利上げ確率が約76%であることを示唆する。
2年債利回りは一時16bp上昇して4%をわずかに下回る水準となった。10年債利回りは一時10bp上昇の3.41%。2年債と10年債の逆イールドは拡大した。
米雇用者は堅調なペースで増加、失業率低下-5月利上げの道開く
What\'s Priced In?
Fed-swaps price increased odds of a 25bp May rate hike after March jobs report
Source: Bloomberg
Change in Fed\'s interest-rate target implied by overnight index swaps and SOFR futures. Fed dots use interpolation.
TDセキュリティーズの金利戦略グローバル責任者プリヤ・ミスラ氏は、今回の雇用統計の「全般的な強さ」を受けて「5月会合での25bp利上げの可能性は高まる。利下げのタイミングも先送りされるはずだ」と指摘。「FOMCはこれで5月の利上げが可能になる。しかし市場は引き続き、遅効性がそれほどでない他のデータ、および銀行決算に注目するだろう」と述べた。
外国為替市場では、米ドルがニュージーランド・ドルを除く全てのG10通貨に対し上昇した。
ウィズダムツリー・インベストメンツの債券戦略責任者ケビン・フラナガン氏は、5月のFOMCが近づく中で今後発表される米インフレ統計が「最終判断材料となり、消費者物価指数(CPI)が予想通り、もしくは強めなら、米国債市場が試される」と話した。
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