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概要:ニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。3月の消費者物価指数(CPI)の伸びが減速したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は5月に利上げを決定した後は引き締めを停止するとの観測が高まっている。
[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。3月の消費者物価指数(CPI)の伸びが減速したことを受け、米連邦準備理事会(FRB)は5月に利上げを決定した後は引き締めを停止するとの観測が高まっている。
ニューヨーク外為市場では、ドルが下落した。2014年11月撮影(2023年 ロイター/Gary Cameron)
労働省発表の3月のCPI(季節調整済み)は前年比伸び率が5.0%と、前月の6.0%から減速し2021年5月以来の穏やかな伸びになった。ただ、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年比5.6%上昇と、6カ月ぶりに伸びが加速した。
コンベラ(ワシントンDC)のシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は「総合インフレ率が予想以上に低下したことで、FRBの利上げが基本的にあと1回で終了するという見方が裏付けられた」と指摘。下半期に利下げが実施される可能性も出てくるとの見方を示した。
CPI統計受け、ゴールドマン・サックス(GS)はFRBが6月に利上げを行うとの予想を撤回。これまでは5月と6月の連続利上げを予想していた。5月の利上げは依然として予想している。
フェデラル・ファンド(FF)金利先物は、5月2─3日の次回連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%ポイントの利上げが決定される確率が71%であることを示す水準にある。CPI発表前は約76%だった。
ドル指数は0.60%安の101.49。CPI発表前は102.11近辺だった。
ユーロ/ドルは一時1.10005ドルと、2月2日以来の高値を更新。終盤の取引では0.73%高の1.09930ドル。
ドル/円は0.47%安の133.13円。CPI発表前は133.85円近辺だった。
市場では物価上昇による個人消費への影響を見極めようと、14日に発表される小売売上高が注目されている。
ドル/円 NY午後3時 133.17/133.20
始値 133.71
高値 133.90
安値 132.75
ユーロ/ドル NY午後3時 1.0993/1.0997
始値 1.0924
高値 1.1000
安値 1.0921
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