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概要:[19日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーが19日に発表した2023年第1・四半期決算(3月31日まで)は利益が市場予想を上回った。ウェルスマネジメント部門の収益の増加が、投資銀行部門とトレーディング部門の不振を補った。
米金融大手モルガン・スタンレーが19日に発表した2023年第1・四半期決算(3月31日まで)は利益が市場予想を上回った。ウェルスマネジメント部門の収益の増加が、投資銀行部門とトレーディング部門の不振を補った。(2023年 ロイター/Mike Segar)
[19日 ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーが19日に発表した2023年第1・四半期決算(3月31日まで)は利益が市場予想を上回った。ウェルスマネジメント部門の収益の増加が、投資銀行部門とトレーディング部門の不振を補った。
リフィニティブのデータによると、同四半期の1株当たり利益は1.70ドル。アナリストの平均予想は1.62ドルだった。普通株主に帰属する利益は20%減の28億ドルとなった。
中核である投資銀行業務が振るわず、総収入は約2%減の145億ドルとなった。
投資銀行部門の収益は24%減の12億5000万ドルにとどまった。株式トレーディング収益は14%減少、債券トレーディング収益は12%減少した。
市場の不安定な値動きや急激な金利上昇を背景に、投資家のリスク選好度が後退してM&A件数が減少。株式公開を見合わせる新興企業もあるなど、投資銀行にとって逆風が吹いた。
商業用不動産の劣化やローン返済遅延に備え、貸倒引当金は2億3400万ドルを計上。前年同期の5700万ドルから急増した。
一方、ウェルスマネジメント部門の収入は11%増加し、1100億ドルの純新規資産を獲得した。
ジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は声明で「ウェルスマネジメント事業への投資は引き続き実を結んでいる」と述べた。
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