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概要:日本株は今年、世界の他の市場のパフォーマンスを上回る見込みだ。企業統治標準の改善と日本銀行の政策正常化の可能性が外国人投資家に対する日本株の魅力を高めると、ヘッジファンド会社、英マン・グループ傘下のマンGLGは予想している。
2023年4月19日 10:18 JST
企業統治改善が大きな原動力に-ジェフリー・アザートン氏
小売りや不動産、建設含む「人気のない」国内銘柄を選好
アザートン氏はマンGLGジャパン・コアアルファ・エクイティ・ファンドの主任運用者。ブルームバーグがまとめたデータによれば、同ファンドは過去1年にプラス17%のリターンを上げ、同種のファンドの94%を上回った。
同氏と共同運用者のエードリアン・エドワーズ、スティーブン・ハーゲット、エミリー・バッジャー3氏は2月に、それ以前の12カ月の平均トータルリターンに基づいたシティワイヤの番付で日本のマネーマネジャー同率2位に選ばれた。
東京証券取引所が1月、株価純資産倍率(PBR)が継続的に1倍を割れている企業に対し、改善に向受けた計画をまとめるよう今春から求める方針を示したことが契機となり、2月に日本株の多数の銘柄が上昇した。
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バリュー投資家として知られるバフェット氏が今月、日本株の保有を増やしたと明らかにしたことも楽観論を勢い付かせた。
ジェフリー・アザートン氏
Source: Man Group
アザートン氏は「多くの投資家がまだ、企業統治を巡る日本の動きに気付かず、日本を世界の循環市場の一つだとみている」と指摘。「バフェット氏の投資に関するニュースはセンチメントに影響したが、実際に日本に投資する海外マネーにも影響してほしい。海外からの資金流入は長く起こっていない」と述べた。
TOPIXは18日までの1年に7.7%上昇。これに対しMSCIオールカントリー・ワールド指数は5.4%下落した。ただ、今年に入ってからはワールド指数がTOPIXを若干上回り日本株のアウトパフォーマンスは縮小している。
今後についてアザートン氏は、注目すべき2点は企業利益と次回およびその次の回の日銀政策決定会合だとし、日銀決定から一段の政策正常化の兆候が見られるかどうかを注視すると述べた。
「日銀が6月末までに、今後の方針を明らかにする可能性は高い。実際、今後の3カ月が7-12月(下期)の方向性を定めるかもしれない」と話した。
保有上位銘柄
ブルームバーグがまとめたデータによると、アザートン氏のファンドの保有上位銘柄はパナソニックホールディングス、三井住友フィナンシャルグループ、三菱地所。
アザートン氏は小売りや不動産、建設セクターを含む「人気のない」国内銘柄を選好していると述べた。
2%の物価安定目標実現への政府と日銀の取り組みや新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の水際措置終了、パンデミック期に積み上がった過剰貯蓄がいずれも消費支出と企業の売上高を押し上げるだろうと同氏は予想している。
「金融株については若干、強気が後退した」とし、米シリコンバレー銀行(SVB)破綻は「銀行が判断を誤ると何が起こり得るかを示した」と述べた。同時に、保険会社は日本の金利が仮に上昇したとしても流動性問題へのエクスポージャーはそれほどないので銀行より有望だと分析した。
過去1年の上昇の後も、日本の主要株価指数はまだ過去最高水準より低い。日経平均株価は現在2万8500円前後。バブル崩壊前の1989年12月には終値で3万8915円87銭を付けていた。
日本株運用者として30年余りの経験を持つアザートン氏によれば、「現在の相場はまだ、私が開始した時よりも安い」という。「日本株が上昇し、あまり遠くない将来、私が引退する前に、日経平均が3万9000円の水準を突破することに強い期待を持っている」と同氏は話した。
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