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概要:全米不動産業者協会(NAR)が発表した3月の中古住宅販売件数は、予想以上に減少した。2月は大幅増を記録していた。住宅市場は一部に安定化の兆しもあるが、依然として回復の足取りが不安定なことが浮き彫りになった。
2023年4月20日 23:08 JST
前月比2.4%減の年換算444万戸、市場予想450万戸-前月455万戸
中古住宅価格は37万5700ドル、前年同月比0.9%下落
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は発表資料で、「住宅販売は回復の途上にあり、住宅ローン金利の変化にかなり反応しやすい」と指摘。「スターターホーム(初めて家を購入する世帯に適した価格の物件)に複数の問い合わせがあるケースが、かなり見られる。これは、需要を完全に満たすためには供給増加が必要なことを示唆する」と指摘した。
中古住宅販売在庫は98万戸と、前月比で小幅に増加したが、なお在庫不足を示唆する水準。販売に対する在庫比率は2.6カ月。同比率は5カ月を下回ると在庫がタイトと見なされる。
中古住宅価格(季節調整前、中央値)は前年同月比0.9%下落し、37万5700ドル(約5040万円)。ユン氏によれば、2012年1月以降で最大の下落となった。
3月に売れた住宅の約3分の2は、市場に出てから1カ月未満で買い手が決まった。物件が市場に出ている平均期間は29日。前月は34日だった。
統計の詳細は表をご覧ください。
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