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概要:米規制当局は大手銀行に資本基盤の強化を義務付けるための準備を進めている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が5日に報じた。一連の中堅銀行破綻を受け、金融システムの強靭性を高める狙いがある。
6月5日、米規制当局は大手銀行に資本基盤の強化を義務付けるための準備を進めている。写真はニューヨーク州で2015年8月撮影(2023年 ロイター/Lucas Jackson)
[5日 ロイター] - 米規制当局は大手銀行に資本基盤の強化を義務付けるための準備を進めている。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が5日に報じた。一連の中堅銀行破綻を受け、金融システムの強靭性を高める狙いがある。
当局が今月にも打ち出す案は、大手銀行に対して自己資本水準を平均で約20%引き上げるよう求める可能性があるという。
正確な自己資本必要額は銀行の事業に左右される。大規模なトレーディング事業を展開している米国のメガバンクが最も大幅な引き上げを求められる見通しという。
投資銀行事業やウエルスマネジメント事業などで手数料収入に強く依存しているモルガン・スタンレーなどの銀行、アメリカン・エキスプレスなどの大手カード会社も自己資本の大幅な引き上げを求められる可能性がある。
米連邦準備理事会(FRB)のバー副議長(金融規制担当)は先月、相次ぐ銀行破綻を受け、銀行の自己資本規制強化に向けた計画を今夏に公表する考えを示した。銀行監督の積極化も図ると述べた。
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