简体中文
繁體中文
English
Pусский
日本語
ภาษาไทย
Tiếng Việt
Bahasa Indonesia
Español
हिन्दी
Filippiiniläinen
Français
Deutsch
Português
Türkçe
한국어
العربية
概要:シンガポールの住宅市場は今、貸し手市場だ。住宅の借り手は70%の家賃値上げや土壇場の契約打ち切りなどの事態に直面している。
貸し手市場で家主は大幅値上げ要求、家族を持つ借り手には試練
3000シンガポール・ドルで借りられる大半が今は1ベッドルーム物件
しかしシンガポールの金融センターとしての重要性が高まるに伴い富と人材が流れ込み、新型コロナウイルス流行に伴う住宅の供給減も相まって不動産ブームが巻き起こった。
ブルームバーグが21年以降の賃貸契約を分析したところによると、オーチャード地区と周辺のマンションの家賃は平均で40%余り跳ね上がった。今ではオーチャードで家賃3000シンガポール・ドルの物件を見つけるのはほぼ不可能だ。
ハイテク業界で働くある若い米国人が中央ビジネス地区(CBD)内にある1ベッドルームのマンションの賃貸契約を更新しようとすると、家主は50%の家賃値上げを要求した。結局、より遠くの2ベッドルームの物件に引っ越すことにしたが、その方が「よほど価値がある」とこの借り手は話した。
今払っている家賃は2年前に比べ約2倍。それでも、現在入居している物件について1月に契約してから今までにも市場平均の家賃は1000シンガポール・ドル近く値上がりしたため、「幸運だった」と考えているという。
資金に余裕のない借り手は
伝統的な「一等地」のあるシンガポール中心部の家賃は40%以上値上がりしている。この地区には最高クラスの学校も幾つかあるため、子供を持つ家庭に人気が高い。
3000シンガポール・ドルまでで借りられるマンションが消える現象は他の地区へも広がりつつある。2021年1-4月には新規賃貸契約の54%で家賃は3000シンガポール・ドル以下だったが、今年1ー4月には12%になっていた。
2023年の新規契約で家賃3000シンガポール・ドル未満で2つ以上の寝室がある物件はわずか159で、全体の1%に過ぎなかった。3000シンガポール・ドルで借りられる大半が今では1ベッドルームの物件で、家族が暮らせるより大きな物件を見つけるのは難しい。
マンション家賃の中間値は4400シンガポール・ドルとなっている。資金に余裕のない借り手は中心部以外で家探しをしなければならないかもしれない。シンガポール川沿いでにぎやかなクラークキー地区では23年に3000シンガポール・ドル未満の物件は皆無だった。
賃貸物件を探すのは圧倒的に外国人だ。シンガポール国民の約80%は公共住宅に住んでおり、ほぼ9割の住民が住んでいる家を所有している。
昨年1-6月の家賃値上がりのペースでは、シンガポールはニューヨークと並んで世界一だった。現在の平均家賃は5200シンガポール・ドルだ。
ただ、シンガポールの家賃値上がりは今年後半には供給が増えることで和らぐと見込まれている。仲介業者のサビルズ・シンガポールは今年の家賃上昇率が5-10%になるとみている。
しかし政府が外国人による住宅購入にかかる税金を引き上げたため、裕福な外国人が賃貸を選ぶことで高級物件の家賃は少なくとも10%高くなる可能性がある。
免責事項:
このコンテンツの見解は筆者個人的な見解を示すものに過ぎず、当社の投資アドバイスではありません。当サイトは、記事情報の正確性、完全性、適時性を保証するものではなく、情報の使用または関連コンテンツにより生じた、いかなる損失に対しても責任は負いません。