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オフィスビルの「大不況」想定、信用収縮必至－カナダ年金基金が警戒
概要：カナダで２番目に大きな公的年金基金のトップによれば、クオリティーが低めのオフィスビルは今後数年以内にトラブルに見舞われ、米地銀の与信引き締めで一段と厳しい状況に置かれる可能性がある。
カナダで２番目に大きな公的年金基金のトップによれば、クオリティーが低めのオフィスビルは今後数年以内にトラブルに見舞われ、米地銀の与信引き締めで一段と厳しい状況に置かれる可能性がある。
ケベック州貯蓄投資公庫（ＣＤＰＱ）のシャルル・エモン最高経営責任者（ＣＥＯ）はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「一部地域では確実に大不況になる」と指摘した。
中小の銀行は長年にわたり商業用不動産ローンの市場を「過小評価」していて、シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）などの金融機関が破綻した今、信用収縮は避けられないとの見方を示した。
エモン氏は「弱い銀行が弱いビルに融資することになり、それが問題になるだろう」と述べ、ＣＤＰＱのように現代的な優良オフィスビルの所有者は問題ないだろうが、入居スペースの縮小を求めるテナントへの対応が必要になるだろうとも説明した。
ＣＤＰＱの資産は4020億カナダ・ドル（約43兆円）で、その約12％が不動産。
エモン氏によると、ＣＤＰＱは米国のオフィスビル15物件に約50億カナダ・ドルを投じている。ニューヨークやシカゴ、サンフランシスコは最も厳しい市場の一角で、「デンバーやダラス、アトランタ、オースティン、シャーロット」など人口が力強く増加している他の市場を選好しているという。
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