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概要:23日の欧州株は下落、これで昨年12月以来となる5日続落となった。ストックス欧州600指数は0.3%安。週間ベースでは3月半ば以降で最大の下げとなった。中央銀行の相次ぐ利上げや景気悪化の兆候が背景にある。
2023年6月24日 3:23 JST
23日の欧州株は下落、これで昨年12月以来となる5日続落となった。ストックス欧州600指数は0.3%安。週間ベースでは3月半ば以降で最大の下げとなった。中央銀行の相次ぐ利上げや景気悪化の兆候が背景にある。
欧州債市場ではドイツ債が上昇し、4月以来の大幅高となった。中期債を中心に安全資産への逃避需要が広がった。ユーロ圏HCOB総合購買担当者指数(PMI)を手掛かりに、短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)の利上げ観測が後退した。
S&Pグローバルが23日発表した6月のユーロ圏HCOB総合PMIは50.3。52.5への小幅低下を見込んでいたアナリスト予想を下回った。
ユーロ圏経済活動、6月にほぼ勢い失速-総合PMIが予想下回る (1)
ドイツ2年債、10年債は6週連続の逆イールド(長短金利差逆転)。利回り差はすでに1992年以降で最大となっている。リセッション(景気後退)懸念が高まり、株価下落につながった。
トレーダーが織り込むECBのピーク金利は3.97%に低下した。
英国債の利回り曲線はこの日もツイストフラット化。イングランド銀行(英中央銀行)のターミナルレートは12月に6.25%と織り込まれている。英政策金利がこれほどの高水準だったのは、1998年が最後だ。
英中銀ピーク金利は12月に6.25%、短期金融市場が織り込む (2)
週間ベースの英2年債、10年債の逆イールドは2009年以降で最大の幅。月間ベースでは過去最大となる見通しだ。
6月23日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
---|---|---|
独国債2年物 | 3.11% | -0.12 |
独国債10年物 | 2.35% | -0.14 |
英国債10年物 | 4.32% | -0.05 |
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