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概要:カナダ統計局が27日発表した5月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は3.4%と2021年6月以来、1年11カ月ぶりの小ささとなった。
カナダ統計局が27日発表した5月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は3.4%と2021年6月以来、1年11カ月ぶりの小ささとなった。
[オタワ 27日 ロイター] - カナダ統計局が27日発表した5月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は3.4%と2021年6月以来、1年11カ月ぶりの小ささとなった。
伸び率はロイターがまとめた市場予想と一致した。4月は4.4%だった。
インフレ率が鈍化したことで、カナダ銀行(中央銀行)が7月の会合で政策金利の引き上げを決める可能性は低下した。5月の上昇率は、23年半ばに3%前後に縮小すると見込んでいたカナダ中銀の予想とおおむね一致した。
カナダ中銀は今月7日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、22年ぶりの高水準となる4.75%に設定することを決定。利上げを決めたのは4月のCPI上昇率が予想を上回り、経済が想定より過熱していることを示すなど、予想より力強い経済指標が相次いで発表されたことが背景にある。
5月の前月比上昇率は0.4%となり、市場予想の0.5%より小さかった。
エネルギー価格は前年同月より12.4%下落し、統計局はロシアのウクライナ侵攻による不透明感で前年同月に大きく上昇していた反動が出たと指摘した。
ガソリン価格が18.3%下落して落ち込んだことや、天然ガス価格が20年8月以来、2年9カ月ぶりに下げたことがエネルギー価格を押し下げた。
変動が大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは4.0%上昇し、伸び率は4月の4.4%から縮小した。
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