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72兆円余りの「ＢＢＢ」級の社債に格下げのリスク－ＢＩ
概要：起こり得るリセッション（景気後退）を前に信用市場の亀裂が大きくなっている。「ＢＢＢ」級企業の格下げが増える可能性があると、ブルームバーグ・インテリジェンス（ＢＩ）が指摘した。
アムジェンやボーイング、ロジャーズに格下げのリスク
ほぼ全ての格付け水準で利益とキャッシュフローの指標がさらに悪化
起こり得るリセッション（景気後退）を前に信用市場の亀裂が大きくなっている。「ＢＢＢ」級企業の格下げが増える可能性があると、ブルームバーグ・インテリジェンス（ＢＩ）が指摘した。
ＢＩのアナリスト、ジョエル・レビントン、スティーブン・フリン両氏の28日のリポートによると、アムジェンやボーイング、ロジャーズ・コミュニケーションズなどの社債を含め既に5000億ドル（約72兆2000億円）相当のＢＢＢ級の債券が格下げのリスクにさらされている。
しかし、ほぼ全ての格付け水準で利益とキャッシュフローの指標がさらに悪化したことを踏まえると、格下げ予備軍は増える可能性があるとアナリストらは説明した。
アナリストらはリポートで「格下げリスクにさらされているのは」ＢＢＢ級の「債券の10％未満だが、これは変化する可能性がある。企業の利益率はトレンドより80ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）程度低く、借入金などの利息の支払い能力を測る指標は２回の見直しで連続して低下した」とし、「540億ドル相当の『ＢＢＢ－』の債券は少なくとも１社の格付け会社からネガティブ（弱含み）の見通しを付与されている」と解説した。
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