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概要:[29日 ロイター] - 一連の米経済指標が予想を上回る中、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が29日、一段の金融引き締めの必要性を強調した。一方、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、金利据え置きの継続を主張した。
[29日 ロイター] - 一連の米経済指標が予想を上回る中、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が29日、一段の金融引き締めの必要性を強調した。一方、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、金利据え置きの継続を主張した。
一連の米経済指標が予想を上回る中、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が29日、一段の金融引き締めの必要性を強調した。3月22日撮影(2023年 ロイター/Leah Millis)
パウエル議長はスペイン中央銀行主催のイベントで、米国のインフレ率が2%の目標を大きく上回り、労働市場が引き続き非常に逼迫する中、連邦公開市場委員会(FOMC)の大半のメンバーが「年内あと2回以上の利上げが適切になると想定している」と指摘。
今後数カ月は緩やかなペースの金利決定が続くとの見方を示し、「われわれは引き続き(決定の)ペースを緩やかにしている。行動しなかった会合も1回ある。われわれは緩やかなペースの金利決定が続くと予想している」と語った。
労働市場については、失業率は3.7%の水準にあり、極めて引き締まっていると評価。物価情勢については、基調的なインフレ率は昨年のピークから低下しているものの、FRBが目標とする2%の倍以上の水準で推移しているとし、「インフレ圧力は高止まりしており、インフレ率を2%に戻すにはまだ長い道のりが残されている」と述べた。
パウエル議長の発言後に労働省がこの日発表した6月24日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週から2万6000件減の23万9000件と、減少件数は2021年10月以来20カ月ぶりの大きさ。予想外に減少し、労働市場が引き続き力強いことが示された。
このほか、商務省発表の第1・四半期の実質国内総生産(GDP)確報値は、年率換算で前期比2.0%増と、改定値の1.3%増から予想以上に上方修正された。
FRBは年内にあと4回のFOMCを開くが、市場では7月25─26日の次回会合で利上げが決定されるとの観測が高まっている。11月の会合でも利上げが決定される確率は40%以上と、一連の経済指標が発表される前の約30%から上昇した。
パウエル議長の発言が伝わってから数時間後、アトランタ地区連銀のボスティック総裁は訪問先のダブリンで記者団に対し、インフレ期待が「困難な方向」に動き出したりすれば、FRBは利上げせざるを得なくなると述べた。ただ現時点ではそのような状況にはないとした。
その上で「FRB議長を含む当局者が述べているほど、利上げを急ぐ必要はない」と指摘。コアインフレ率が頭打ちになっていることや、インフレが「正常の範囲内に入りつつある」ことを示唆する一連の経済指標に言及し、FRB当局者は政策が効果を発揮するのを待つことができると述べた。
ただ、こうした発言がインフレを懸念していないという意味にとらえるべきではないと指摘。「インフレ率が目標から遠ざかったり、大幅に失速したり、インフレ期待が困難な動きをし始めれたりすれば、一段の措置が必要になると認識している」と述べた。
市場は商務省が30日に発表する5月の個人消費支出(PCE)価格指数に注目。前年比での上昇率は4.7%になると予想されている。
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