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概要:東京の新築マンション価格がかつてない水準となっています。その一方、現在の「住宅ローン」金利はどのような水準なのか、サマライズしてみました。単純な金利の低さではネット銀行に軍配。だがメガバンクも健闘しています。
金融緩和が維持されることが明確になり、金利もゆるく下がっている。
elxeneize/Shutterstock
東京都内の新築マンション価格がかつてない水準となっている。
その一方、現在の「住宅ローン」金利はどのような水準なのか、サマライズしてみた。
単純な金利の低さではネット銀行に軍配が上がる。だがメガバンクも健闘しているようだ。
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東京都内の新築マンション価格がかつてない水準となっている。
その過熱ぶりには目をみはるものがあり、いまや「都内では価格上昇が著しく、平均価格が1億円を突破」と、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME\'S(ライフルホームズ)」が発表したほどだ。
一方、景気の見込みや政府による金融政策の方針によって変動する住宅ローン金利は、現在どのような水準となっているのだろうか。
金利動向の背景として6月の日銀総裁定例記者会見の発言を振り返りつつ、具体的な数字のサマリーとして、住宅金融普及協会のデータを引用。そしてメガバンク3行とネットバンクから数行をピックアップし、住宅ローン金利を俯瞰しながら、住宅ローンの最新状況を整理してみたい。
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日銀の金融市場調節方針は「現状維持」
まず、日銀金融政策決定会合後の6月16日に開催された、植田和男・日銀総裁による定例会見は、物価と賃金に重心が置かれた内容だった。こと金利に関しては「長短金利操作、いわゆるYCCのもとでの金融市場調節方針について、長短金利操作の運用も含め、現状維持とすることを全員一致で決定した」との言及があった程度。つまり、海外では政策金利の利上げが続くなか、日本の金融緩和方針は変わらないということである。
変動で最低0.296%、固定で最大5.5%
一方、一般財団法人 住宅金融普及協会が発表している資料「住宅ローンの金利情報」によると、2023年6月時点の住宅ローン金利幅は、変動金利で0.296~5.000%。固定金利期間選択型(10年)で0.65~4.675%。そして、35年固定で1.12~5.5%となっている。
主要銀行の住宅ローン金利(2023年7月借入)
上記の住宅ローン金利幅を踏まえ、主要な金融機関の住宅ローン金利(2023年6月借入)の固定金利と変動金利をそれぞれ適用金利と店頭金利(基準金利)でまとめてみよう(ちなみに、適用金利はいわば「小売価格」ようなもの、それに対して店頭金利は「定価」のようなものだ)。まずは変動金利から。
変動金利
適用金利 | 店頭金利 | |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | 年0.345%~年0.475% | 年2.475% |
三井住友銀行 | 年0.475%~年0.725% | 年2.475% |
みずほ銀行 | 年0.375%~年0.675% | 年2.475% |
auじぶん銀行 | 年0.319% | 年2.341% |
PayPay銀行 | 年0.319% | 年2.28% |
ソニー銀行 | 年0.397% | 年1.807% |
※備考 auじぶん銀行:変動金利 (全期間引下げプラン)、PayPay銀行:新規借り入れの場合、ソニー銀行:新規購入で自己資金10%以上の場合
各行の変動金利を並べてみると、メガバンク3行で店頭金利が2.475%と横並びになっているのが分かる。これから住宅ローン金利の推移を見守っていくにあたっては、これをひとつのベンチマークとして捉えることができそうだ。
ちなみに変動金利は、適用金利・店頭金利ともに、6月と比較してあまり変化はない。金融緩和路線が継続することが明確化され、安定しているようだ。
続いて固定金利。借入期間10年で比較してみると、条件が比較的揃っていて比べやすい。
固定10年
適用金利 | 店頭金利 | |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | 年0.69%~年0.82% | 年3.47% |
三井住友銀行 | 年0.79% | 年3.44% |
みずほ銀行 | 年1.15%~1.45% | 年3.25% |
auじぶん銀行 | 年0.885% | 年2.960% |
PayPay銀行 | 年0.950% | 年2.85% |
ソニー銀行 | 年1.295% | 年2.245% |
※備考 auじぶん銀行:固定10年 (全期間引下げプラン)、PayPay銀行:新規借り入れの場合、ソニー銀行:新規購入で自己資金10%以上の場合
固定10年の店頭金利は、だいたい年3%台が主流。PayPay銀行とソニー銀行の店頭金利がそれぞれ年2.85%、年2.245%と低いのが目につくが、その反面でこの2行は適用金利では高い部類に位置している。
ちなみに6月の金利と比較して、やや下げているところ目立つ。特に三井住友銀行は、この1カ月で両金利ともに0.1%下がった。
そして固定金利住宅ローンで利用されることの多い借入期間35年付近のレンジで比較したものが下のテーブルだ。ここでは全期間固定金利の参考として、フラット35の金利範囲も併記している。
固定金利、かつ35年にもっとも近い期間
適用金利 | 店頭金利 | |
---|---|---|
三菱東京UFJ銀行 | 年1.34%~年1.47% | |
三井住友銀行 | 年1.74%~年2.64% | 年2.74% |
みずほ銀行 | 年1.39%~1.49% | 年1.94% |
auじぶん銀行 | 年2.650% | 年3.650% |
PayPay銀行 | 年2.010% | 年3.910% |
ソニー銀行 | 年2.039% | 年2.989% |
※備考 三菱UFJ銀行:全期間固定31~35年、三井住友銀行: 全期間固定20年超~35年 、みずほ銀行:全期間固定31~35年、auじぶん銀行:固定35年 (全期間引下げプラン)、PayPay銀行:固定35年、ソニー銀行:固定20年超フラット35
(全期間固定金利) | |
---|---|
融資率9割以下 | 金利の範囲=年1.730%~年3.020% 最も多い金利=年1.730% |
融資率9割超 | 金利の範囲=年1.870%~年3.160% 最も多い金利=年1.870% |
固定金利、かつ35年にもっとも近い期間の場合、6月と比較して三菱東京UFJとソニー銀行は微増したが、残りの4行にフラット35は下げている。もっとも変動の大きなカテゴリーだ。
ネットバンクの低金利が光る
単純な金利の低さではネットバンク、特にauじぶん銀行とPayPay銀行の変動金利「年0.319%」がやはり目を引く。金利優遇割などが適用された場合では、年0.3%を切る水準になるケースもあり、住宅ローンを検討する際にはどうしても気になってしまうことだろう。
一方、固定金利ではネット銀行が特筆するほどの強さを発揮しているわけでもなく、むしろメガバンクが健闘しているようにさえ見える。
とはいえ、住宅ローンの選択は審査の厳しさや団信の手厚さなど、一概に金利だけでは量れない要素が複雑に入り組んでいるため、一概にベストな選択肢を導き出すことはできない。ここでは住宅ローン金利をあくまで経済の指標のひとつとして捉え、引き続き動向をウォッチしていきたい。
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