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概要:ユーロ圏のインフレに対する消費者の期待は大幅に後退した前月に続き、5月も低下した。金融引き締めの追加がどの程度必要かを議論している欧州中央銀行(ECB)当局者にとっては安心できる結果となった。
ユーロ圏のインフレに対する消費者の期待は大幅に後退した前月に続き、5月も低下した。金融引き締めの追加がどの程度必要かを議論している欧州中央銀行(ECB)当局者にとっては安心できる結果となった。
ECBが5日に発表した月次調査によると、向こう12カ月間の期待インフレ率は5月に3.9%だった。4月は4.1%。ただ、今後3年間では2.5%と前月から変わらず、ECBが目標とする2%を依然上回る。
Euro-Area Consumers\' Inflation Expectations Dropped in May
Source: European Central Bank
Note: Chart shows median
先に発表された6月のユーロ圏総合インフレ率もエネルギー価格の下落などで低下していた。燃料や食料品など変動の激しい項目を除くコアインフレはより根強く、同月に再び加速した。
複数のECB当局者は、利上げ休止を視野に入れる前にコアインフレの持続的な低下を確認したいと述べている。今月27日の次回政策発表では再度の利上げがほぼ確実だが、その後についてはまだ定まっていない。
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