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概要:ブラックストーンのグローバル不動産共同責任者キャスリーン・マッカーシー氏によれば、商業用不動産の混乱に対する不安は十分な資金力を持つ投資家に好機をもたらしつつある。
センチメント悪化で価格は根本価値から離れる-マッカーシー氏
ブラックストーン、年初からこれまでに欧州で約35億ユーロ投資
ブラックストーンのグローバル不動産共同責任者キャスリーン・マッカーシー氏によれば、商業用不動産の混乱に対する不安は十分な資金力を持つ投資家に好機をもたらしつつある。
マッカーシー氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「センチメントが非常にマイナスになると、価格は根本的な価値から離れる」と指摘。「当社はそうしたノイズを消し、目の前の情報を見極めようとする慣行がある」と続けた。
米オフィス市場での空室率の高さや金利上昇が欧州の不動産価値に及ぼす影響を手掛かりに、公に取引されている不動産株や債券は売りを浴びている。
ブラックストーンは今年に入りこれまでに欧州で約35億ユーロ(約5500億円) を投資。マッカーシー氏によれば投資先は主に倉庫や学生寮、研究スペースなど賃料の値上がりや借り入れコスト上昇分の相殺が特に見込める物件に集中している。
同氏は「当社には地球上のどの投資家よりも多くのデータがある」と述べ、「それに基づき取引先を決める」と続けた。さらに、取引を非常に厳選しているが「短期的または長期的な強みを見いだした場合には乗り出す」準備も依然として整っていると語った。
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