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メタバース、現時点で競争上の懸念なし 特別な法整備不要＝欧州委
概要：欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のベステアー上級副委員長は６日、インターネット上の仮想空間「メタバース」について、今のところ競争上の懸念要素は持っていないし、制御のための特別な法整備に動く必要もないとの見解を示した。
欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のベステアー上級副委員長は７月６日、インターネット上の仮想空間「メタバース」について、今のところ競争上の懸念要素は持っておらず、制御のための特別な法整備に動く必要もないとの見解を示した。２０２２年２月、バルセロナで開催されたカンファレンスで撮影（２０２３年 ロイター/Albert Gea）
［ブリュッセル ６日 ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のベステアー上級副委員長は６日、インターネット上の仮想空間「メタバース」について、今のところ競争上の懸念要素は持っていないし、制御のための特別な法整備に動く必要もないとの見解を示した。
メタバースは、フェイスブックを傘下に置くメタ・プラットフォームズやマイクロソフト、アップルといった巨大ＩＴ企業が関連商品やサービスを展開する中で、ロブロックスなどの中小業者に対して不当な優越性を獲得するのではないかとの観測が浮上している。
しかしベステアー氏は「実際、バーチャル世界に関してわれわれは多くのイノベーションを目にしている。どこかの企業が、言わばこれを手の内に収めると宣言することはできないと思うが、それこそわれわれが期待する展開だ」と語った。
ベステアー氏は来週、メタバースに対する欧州委の基本的な取り組み案を提示する見通し。
ロイターが内容を確認したところでは、バーチャル世界への参入を巡る指針や模倣品・サービスへの対策、開かれていて相互運用が可能なバーチャル世界の実現に向けた各種基準などが盛り込まれるもようだ。
またベステアー氏は、過去５年間で巨大ＩＴを対象に制定されてきた、個人情報保護や市場への影響力制限、人工知能（ＡＩ）関連などの一連の規制がメタバースにも適用できると説明した。
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