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概要:米著名投資家カール・アイカーン氏は10日、個人で借り入れた37億ドルのローンを再編し、担保差し入れ義務と、自身が率いる投資会社アイカーン・エンタープライゼズ(IEP)の株価を連動させる仕組みを解除したと明らかにした。
7月10日、米著名投資家カール・アイカーン氏は、個人で借り入れた37億ドルのローンを再編し、担保差し入れ義務と、自身が率いる投資会社アイカーン・エンタープライゼズ(IEP)の株価を連動させる仕組みを解除したと明らかにした。写真はニューヨークで2014年2月撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
[10日 ロイター] - 米著名投資家カール・アイカーン氏は10日、個人で借り入れた37億ドルのローンを再編し、担保差し入れ義務と、自身が率いる投資会社アイカーン・エンタープライゼズ(IEP)の株価を連動させる仕組みを解除したと明らかにした。
今年5月に空売り投資家ネーサン・アンダーソン氏の調査会社ヒンデンブルグ・リサーチがリポートで、IEPの価値が過大評価されており、配当支払いの構造にも問題があると指摘した後、IEPの株価は最大で64%下落していた。
IEPの株式の85%を保有し、この持ち分のおよそ6割を銀行団からの借り入れに利用していたアイカーン氏は、従来の銀行団との取り決めでは株価急落で追加の担保差し入れが必要となってきた。
しかしアイカーン氏が10日に当局へ提出した書類によると、銀行団との新たな合意で追加担保差し入れ義務は、IEPの株価ではなく同社の「暗示的な純資産価値」と紐づけされることになった。
さらに今回の合意で、アイカーン氏の幾つかの個人ローンは期間3年の新規ローンに一本化される。バンク・オブ・アメリカやバンク・オブ・モントリオール、モルガン・スタンレー、ドイツ銀行などがこれを受け入れた。
この新規ローンのためにアイカーン氏は個人資産から現金20億ドルと、IEPの3億2000万株を担保として差し入れる。最初の返済は9月1日かそれ以前で、その後8四半期に分けて返済を実行し、最後に25億ドルを支払って完済する予定だ。
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