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概要:米国の大手テクノロジー企業は、米大型ハイテク銘柄で構成される株価指数にとっても大き過ぎる存在となった。株価指数を算出するナスダックは、大型ハイテク株の影響力を縮小するための行動に乗り出す。
米国の大手テクノロジー企業は、米大型ハイテク銘柄で構成される株価指数にとっても大き過ぎる存在となった。株価指数を算出するナスダックは、大型ハイテク株の影響力を縮小するための行動に乗り出す。
アップルやマイクロソフトなどの巨大企業の成長は破竹の勢いを見せており、ナスダック100指数の構成銘柄に設けられた上限を突破したことを意味している。これを受けナスダックはこの種のものとしては初めてとなる「特別なリバランス」を実施し、指数構成銘柄のウエートを再配分すると7日に発表した。
ナスダックの発表文によると、今月24日のリバランスでは「ウエートを再分配することで指数内の過度な集中に対処する」という。詳細は週内に示される。
ナスダックの異例の動きは、2023年の米株式市場の幅広い上昇をほぼ説明する、絶え間ないラリーの結果だ。人工知能(AI)を巡る楽観論に後押しされた今の株高を見て、頭の重い相場上昇が持続し得るかどうかウォール街で議論が白熱している。
ストラテガス・セキュリティーズで上場投資信託(ETF)とテクニカル戦略を担当するマネジングディレクター、トッド・ソーン氏は、「これらのプレーヤーが集中するリスクを軽減するのは良いことだ」と指摘。「その一方で、残りの指数構成銘柄は改善と強化を続けるための負担が増す」と付け加えた。
ナスダックのウェブサイトに掲載された文書によれば、指数の最大構成銘柄群の割合があらかじめ設定された基準値を超えた場合、特定の状況下で、特別なリバランスが実施される可能性がある。詳細情報は乏しいが、文書によると、一つのシナリオでは指数構成比率が4.5%以上を占める大型株の影響力が合計で48%を超えた場合、ウエートを減らすことができるという。
ブルームバーグがまとめたデータによると、今月3日にマイクロソフトとアップル、アルファベット、エヌビディア、アマゾン・ドット・コム、テスラ6社の合計は50.9%に達した。ナスダックの文書によれば、このグループの影響力を40%に減らすためにリバランスが実施され得るという。
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