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概要:植田和男日銀総裁は18日、持続的・安定的な物価2%目標達成には「まだ距離がある」との認識を示した。インドで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議終了後、記者団の質問に答えた。
植田和男日銀総裁は18日、持続的・安定的な物価2%目標達成には「まだ距離がある」との認識を示した。資料写真、4月撮影(2023年 ロイター/Issei Kato)
[18日 ロイター] - 植田和男日銀総裁は18日、持続的・安定的な物価2%目標達成には「まだ距離がある」との認識を示した。インドで開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議終了後、記者団の質問に答えた。
植田総裁は「基本的に、持続的・安定的な2%のインフレ達成というところにまだ距離がある、との認識がまだまだある」と言及した。「その認識のもとでは、金融仲介機能や市場機能に配慮しつつ、イールドカーブ・コントロール(YCC)のもとで、粘り強く、金融緩和を続けていくということをしてきた」とも語った。
そのうえで総裁は「そういう姿勢、もちろん最初の前提のところは、毎回の決定会合でチェックする」と指摘。「見通しが変わる、こういうのも改めてきちんとチェックするわけだが、前提が変わらない限り、全体のストーリーが不変であることは申し上げられる」と述べた。
鈴木俊一財務相は、世界経済は下方リスクが大きいとの認識をG20で共有したと明かした。植田総裁も、世界経済が分断するようなら「何らかのマイナスの影響は避けられない」と同調した。
鈴木財務相は、これまでの為替に関する国際合意について今回のG20会合で再確認したことも明らかにした。
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