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概要:米財務省が18日公表した5月の対米証券投資統計によると、海外勢の米国債保有額は前月比0.7%減の7兆5270億ドルと、4カ月ぶりに減少した。米国債利回りが上昇を続ける中、主に中国と日本の投資家が保有を減らした。
7月18日、米財務省が公表した5月の対米証券投資統計によると、海外勢の米国債保有額は前月比0.7%減の7兆5270億ドルと、4カ月ぶりに減少した。写真は都内で2011年8月撮影(2023年 ロイター/Yuriko Nakao)
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米財務省が18日公表した5月の対米証券投資統計によると、海外勢の米国債保有額は前月比0.7%減の7兆5270億ドルと、4カ月ぶりに減少した。米国債利回りが上昇を続ける中、主に中国と日本の投資家が保有を減らした。
海外勢の保有は前年同月比では1.6%増加した。
TD証券(ニューヨーク)の米国金利戦略担当責任者、ゲンナディ・ゴールドバーグ氏は「日本と中国の大幅な売りが目立ち、海外投資家の売りを主導した。5月下旬にかけて金利が上昇したことを踏まえると売りは妥当だった」と述べた。
米10年債利回りは月初の3.574%から月末には3.696%まで上昇。一時は3.859%を付けた。
国別の米国債保有で、日本は首位を維持。保有額は1兆0970億ドルで4月の1兆1270億ドルから減少した。
保有額2位は中国で、8467億ドルと、前月の8689億ドルから減少し、2010年5月以来の低水準を付けた。
取引ベースでは、海外勢が米国債を375億ドル買い越したが、買い越し額が前月の922億ドルから大幅に減少した。米国株は344億ドルの流出超となり、前月の153億ドルの流出超から流出が加速した。
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