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概要:パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局は主要政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利を22年ぶりの高水準に引き上げるとともに、年内もう1回の追加利上げの可能性を示唆する引き締めバイアスを維持する構えだ。
2023年7月26日 8:50 JST
「追加的な政策引き締め」の可能性示唆のガイダンスを残す見込み
年内追加利上げ巡り、投資家はパウエル議長の会見に手掛かり探る
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長率いる金融当局は主要政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利を22年ぶりの高水準に引き上げるとともに、年内もう1回の追加利上げの可能性を示唆する引き締めバイアスを維持する構えだ。
連邦公開市場委員会(FOMC)は26日、FF金利の誘導目標レンジを0.25ポイント引き上げて5.25-5.5%とする見通し。昨年3月に開始した利上げはこれで11回目となる。米東部時間午後2時(日本時間27日午前3時)に政策決定を発表し、2時半からパウエル議長が記者会見する。
米金融当局が年内の追加利上げにどれほど決意を固めているか手掛かりを得ようと、投資家はパウエル議長の発言に耳を傾ける見込み。投資家は26日の決定内容をほぼ確実視する一方、6月のインフレ統計で物価圧力の緩和が示されたことで、追加利上げを予想していない。当局者は6月の時点で年内計2回の追加利上げを予測していた。
Wall Street Agrees Fed Will Hike by a Quarter Point This Meeting
There\'s a unanimous view among the bigger firms on the outcome
Source: Bloomberg News
シティグループのエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は当局者について「彼らはあらゆる選択肢を残しておくだろう。インフレ緩和を示すデータはわずか数カ月分だけであり、任務完了を納得するには不十分で、慎重な姿勢を維持するのは確かだ」と話した。
インフレ率を将来的に2%の目標に回帰させる上で、金利が十分に景気抑制的と考えられる水準に近づいたとして、金融当局は引き締めのペースを落とすことを意図し、6月の前回FOMC会合で利上げをいったん休止した。
パウエル議長ら当局者はそれでも、物価高騰の再燃を防ぐため、断固たる姿勢を打ち出す意向と想定される。
ネーションワイド・ライフ・インシュアランスのチーフエコノミスト、キャシー・ボストジャンシク氏は「ブレーキから足を外すのが時期尚早だった1970年代や80年代の誤りを当局者は避けたい考えだ」と語った。
ブルームバーグ・エコノミクス(BE)の米国担当チーフエコノミスト、アナ・ウォン氏は「最近の経済データからはソフトランディング(軟着陸)の確率が高まっているように見受けられ、FOMCが波風を立てる公算は小さい。パウエル議長は様子見のアプローチを取り、9月会合でのスキップ(利上げ1回見送り)を示唆するだろう。われわれはそれが長期の休止になると考えている」とコメントした。
FOMC声明
26日の会合後に発表されるFOMC声明では、「追加的な政策引き締め」の可能性を示唆するガイダンスをそのまま残し、経済活動のペースも引き続き「緩慢」とする判断を示すものと考えられる。インフレ鈍化の面での最近の進展を認めるか、高止まりしていると表現するかで当局者が議論する可能性もある。
米地銀の一連の経営破綻を受け、過去の声明には「米国の銀行システムは健全で強靱(きょうじん)だ」とする文言が盛り込まれてきた。銀行セクターのストレスが低下したことを背景に、この文言はもはや不要だとして削除することも検討されるのではないかと、ドイツ銀行のエコノミストは指摘する。
記者会見では、直近の消費者物価指数(CPI)に関する評価についても、記者団から質問がありそうだ。6月のCPIは総合指数で前年同月比3%上昇に伸びが鈍化した。パウエル議長がさらなる利上げに傾斜しているとすれば、この統計の重要性に否定的な姿勢を示したいと考えるかもしれない。
このほか、パウエル議長はソフトランディングの実現に向けた細い道筋を予想しているが、FRBスタッフはリセッション(景気後退)を予測していることが、最近のFOMC議事要旨で示されている。米経済の強靱さを裏付ける最近の兆候を踏まえ、議長はあらためて見解を問われるとともに、スタッフが引き続きリセッションを見込んでいるかどうかも質問される可能性がある。
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