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概要:[27日 ロイター] - 米半導体大手インテルが27日発表した第2・四半期決算は、パソコン(PC)市場の低迷が緩和し始める中、予想外の黒字となった。第3・四半期の利益見通しも市場予想を上回った。
[27日 ロイター] - 米半導体大手インテルが27日発表した第2・四半期決算は、パソコン(PC)市場の低迷が緩和し始める中、予想外の黒字となった。第3・四半期の利益見通しも市場予想を上回った。
米半導体大手インテルが7月27日発表した第2・四半期決算は、パソコン(PC)市場の低迷が緩和し始める中、予想外の黒字となった。
PC市場は新型コロナウイルス流行に伴う需要急増の反動でここ1年は低迷が続いたが、調査会社カナリスによると4─6月のPC出荷台数は11.5%減と、前2四半期の30%減から落ち込みが和らいだ。
インテルの株価は引け後の時間外取引で約6%上昇し、時価総額は約90億ドル増加した。
第2・四半期の売上高は約129億ドル、純利益は約15億ドル。
PC向けを含む中核部門の売上高は4四半期連続で大きく落ち込んでいたが、第2・四半期は前年同期比12%減の68億ドルだった。
受託生産部門の売上高は2億3200万ドル。前年同期の5700万ドルから増加した。
パット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は同部門の増収について、他社製チップを組み合わせてより高性能なチップを組み立てる「先端パッケージング」が一部寄与したとロイターに述べた。高度な演算や人工知能(AI)に不可欠な工程のため多くの関心が集まっているとし、この分野の事業拡大を見込んでいると語った。
データセンター・AI部門の売上高は15%減の40億ドル。市場予想を上回ったものの、マイクロソフトなどクラウド大手によるデータセンター向け支出拡大の恩恵がエヌビディアなどAI半導体を手掛けるメーカー中心になっていることを示した。
GPブルハウンドのポートフォリオマネジャー、ジェニー・ハーディー氏は「インテルがサーバー向けCPU(中央演算処理装置)分野でシェアを失っているのは明らかだ。AI分野で存在意義を見いだそうと闘っている」と指摘した。
ゲルシンガー氏はサーバー向けCPUの在庫過剰が今年下半期まで続くとの見通しを示した。
インテルは第3・四半期の調整後1株利益を0.20ドルと予想。リフィニティブがまとめた市場予想は0.16ドルだった。調整後売上高見通しは約129億─139億ドル。市場予想は132億3000万ドルだった。
同社は下半期に利益率が改善すると予想した。第3・四半期の調整後粗利益率見通しは43%。市場予想は40.6%だった。
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