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概要:野村ホールディングスが1日に発表した2023年4─6月期連結純利益(米国会計基準)は前年同期比約13.8倍、前四半期比3.2倍の233億円になった。市場環境の好転に加え人員配置変更などの体制整備の効果もあり営業部門が伸長した。
8月1日、野村ホールディングスが発表した2023年4─6月期連結純利益(米国会計基準)は前年同期比約13.8倍の233億円になった。写真は同社のロゴ。2015年12月、都内で撮影(2023年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 1日 ロイター] - 野村ホールディングスが1日に発表した2023年4─6月期連結純利益(米国会計基準)は前年同期比約13.8倍、前四半期比3.2倍の233億円になった。市場環境の好転に加え人員配置変更などの体制整備の効果もあり営業部門が伸長した。
北村巧財務統括責任者(CFO)は4―6月期について「マーケット環境という追い風はあったが、われわれの取り組みが数字で出た。手応えのある決算だった」と振り返った。
部門別の税前損益をみると、営業部門は229億円の黒字で前年同期比4.7倍となった。株式市場などの回復に加え、法人・オーナー・富裕層向けの対面人員を増加させる体制変更が奏功した。営業部門の顧客資産残高は133.3兆円(3月末は122.2兆円)と過去最高となった。
前年同期は赤字だったインベストメント・マネジメント部門の税前利益は36億円と黒字化した。3月末に67.3兆円だった運用資産残高は、国内外からの資金流入で76.1兆円に増加し、25年3月末に目標としていた75.8兆円を超えた。ただ、アメリカン・センチュリー・インベストメンツ関連の評価損を計上し、投資損益は赤字となった。
ホールセール部門は21億円の黒字(前年同期は253億円の黒字)となった。
通期見通しは開示していない。IBESがまとめたアナリスト7人の連結純利益予想の平均値は1441億円だった。
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