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概要:ニューヨーク外為市場では、経済指標で米労働市場の力強さが改めて示されたことでドルが上昇した。格付け会社フィッチ・レーティングスによる前日の米債の格下げによる影響は軽微だった。
ニューヨーク外為市場では、経済指標で米労働市場の力強さが改めて示されたことでドルが上昇した。
[ニューヨーク/ロンドン 2日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、経済指標で米労働市場の力強さが改めて示されたことでドルが上昇した。格付け会社フィッチ・レーティングスによる前日の米債の格下げによる影響は軽微だった。
ADP全米雇用報告によると、7月の民間部門雇用者数は32万4000人増となり、ロイターがまとめたエコノミスト予想の18万9000人増を上回った。労働市場が堅調さを維持していることで景気後退(リセッション)が回避される可能性がある。
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(ボストン)のチーフ・インベストメント・ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「米経済指標は引き続き好調で、連邦準備理事会(FRB)は利上げを継続するとの観測が出ている」とし、「外国との金利差は拡大し続けると予想され、若干の安全資産への資金逃避と相まってドルが上昇している」と述べた。
主要6通貨に対するドル指数は0.57%上昇し、3週間ぶりの高値を更新。7月18日に付けた15カ月ぶりの安値から3.0%上昇した。
円は対ドルで0.07%高の143.24円。日銀の内田真一副総裁は2日、10年国債を対象とする連続指し値オペの実施金利を1%に引き上げたことについて、1%は「念のための上限キャップ」であり、1%に向かって金利が上昇していくことを想定しているわけではないと述べ、このほどの決定は大規模な景気刺激策をより持続可能なものにするためのもので、超低金利からの脱却の序章ではないとの考えを示した。
ユーロは0.37%安の1.0941ドル。
英ポンドは0.45%安の1.272ドル。イングランド銀行(英中央銀行)は3日の金融政策委員会で利上げを決定すると見込まれているが、利上げ幅について0.25%ポイントと0.50%ポイントとの間で予想はなお割れている。
豪ドルは1%安の0.665米ドル。一時は0.657米ドルと、6月以来の安値を付けた。
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