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概要:ヘッジファンド運営会社サード・ポイントのダン・ローブ最高経営責任者(CEO)は、「ミーム」株トレーダーによっていかに空売りの危険性が高くなったかを嘆いたが、これはウォール街の大物の中で同氏が初めてというわけではない。しかし興味深いのは、ローブ氏が今、こうした発言を行ったことだ。
タッパーウェアやニコラ、イエローなどが上昇、空売り投資家に打撃
空売りを取り巻く環境は、歴史的に見てもはるかに厳しい-ローブ氏
ヘッジファンド運営会社サード・ポイントのダン・ローブ最高経営責任者(CEO)は、「ミーム」株トレーダーによっていかに空売りの危険性が高くなったかを嘆いたが、これはウォール街の大物の中で同氏が初めてというわけではない。しかし興味深いのは、ローブ氏が今、こうした発言を行ったことだ。
レディットの掲示板に集まるミーム株投資家はコロナ禍の初期と同様、一部の銘柄を押し上げ、空売り勢に打撃を与えている。タッパーウェアブランズ、ニコラ、イエローといった銘柄が急伸したことで、空売り投資家はここ2カ月で約4億3500万ドル(約620億円)の損失を被った。ローブ氏はこうした相場の急変動による影響は受けていないと思われるものの、7月末の顧客宛て書簡で、個別株に大きく賭ける時代は終わったと明言した。
同氏は「ファンダメンタル分析は、日々のオプション満期やレディット掲示板のモニタリングよりも一段と後回しにされている」とし、これが2021年のAMCエンターテインメント・ホールディングスやゲームストップなど空売り銘柄のショートスクイーズ(踏み上げ)などに示されていると指摘。「われわれは空売りを断念したわけではないが、市場ヘッジやショートのバスケットを優先し、個別銘柄へのショートエクスポージャーを引き続き縮小している」と説明した。
21年の早い時期には、空売り投資家が相次いでミーム株投資によって打撃を受けた。しかし、22年に相場全体が下落に転じ、プロ投資家がショートポジションを隠すために細心の注意を払ったことから、この戦略はそれほど功を奏しなくなった。しかし、ここ数週間にミーム銘柄投資は復活している。人工知能(AI)ブームの追い風を受けたハイテク株上昇が市場全体に波及し始め、投機熱が高まっていることが背景にある。
例えば、食品保存容器メーカーの米タッパーウェアは、事業が危険な状態にあるとの警告にもかかわらず、株価が2週間で8倍に上昇。破産申請が予想される米トラック運送大手イエローは、3営業日で584%値上がり。経営難の電気自動車メーカー、米ニコラの株価は400%上昇したことで空売り投資家に打撃を与え、含み損が一時約3億5000万ドルに上ったことが、分析会社S3パートナーズのデータで示された。
ミーム株投資家による新たな攻撃は、空売り投資家の危機に一段と拍車をかけている。米司法省はヘッジファンドや調査会社による空売りについて刑事捜査を開始した。
ローブ氏は「空売りを取り巻く環境は、歴史的に見てもはるかに厳しい」とし、サード・ポイントが「分散投資を強化し、個別銘柄のショートポジションの規模を縮小することで、ショートスクイーズに対する脆弱(ぜいじゃく)性を限定している」と説明した。
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