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概要:午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(145.55/145.56円)からほぼ横ばいの145円半ばで推移している。ドルが145円台に乗せていることから為替介入への警戒感も意識され、東京時間の値幅は30銭程度にとどまった。マーケット参加者の関心は当局者の発言に集まっている。
[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(145.55/145.56円)からほぼ横ばいの145円半ばで推移している。ドルが145円台に乗せていることから為替介入への警戒感も意識され、東京時間の値幅は30銭程度にとどまった。マーケット参加者の関心は当局者の発言に集まっている。
8月15日、午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(145.55/145.56円)からほぼ横ばいの145円半ばで推移している。
ドルは朝方から一進一退の値動きだった。朝方発表された実質国内総生産(GDP)1次速報が市場予想を大きく上回りやや円高に振れる場面もあったが、正午にかけてドルが切り返した。
GDPについて市場では「輸出の伸びが全体を押し上げており、内需の弱さが目立った。GDPの結果からは、日銀が目指している賃金上昇を伴う物価高はまだ遠いとの見方が優勢となったのではないか」(国内運用会社・チーフマーケットストラテジスト)との指摘があった。
足元のドルは145円台でこう着感を強めており、「介入への警戒感も少なからずある」(三井住友銀行・チーフ・為替ストラテジスト、鈴木浩史氏)という。今後は政府サイドからの口先介入や、財務省・日銀・金融庁による3者会合があるかが注目されている。
きょう午後には鈴木俊一財務相が「為替市場の動向は高い緊張感を持って注視している」、「行き過ぎた動きには適切に対応する」などと発言し、ドルがそれまでの145円半ばから一時145.33円まで下落する場面もあった。
一方、三井住友銀行の鈴木氏は、昨年9月に為替介入が実施された時と比べて内部・外部環境ともに変化していると指摘する。米国の利上げサイクル終了がみえてきていることや、国内企業の価格転嫁が進み円安への耐性がついてきていることなどから、「実弾介入の目線は去年より上がっているとみられ、ドルが150円程度にならないと(介入は)ないのではないか」とみている。
ユーロ/ドルは1.0911ドル付近、ユーロ/円は158.72円付近で一進一退となっている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 145.45/145.48 1.0911/1.0915 158.74/158.75
午前9時現在 145.42/145.45 1.0907/1.0908 158.63/158.65
NY午後5時 145.55/145.56 1.0904/1.0908 158.72/158.76
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