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概要:21日の欧州株はストックス欧州600指数がほぼ変わらず。6週ぶりの安値付近で取引を終えた。米国債利回りが2007年以来の高水準に上昇する中、金利高止まりに対する懸念が手掛かりとなり上げを削った。
2023年8月22日 3:02 JST
21日の欧州株はストックス欧州600指数がほぼ変わらず。6週ぶりの安値付近で取引を終えた。米国債利回りが2007年以来の高水準に上昇する中、金利高止まりに対する懸念が手掛かりとなり上げを削った。
ストックス600指数は0.9%高まで買い進まれた場面もあった。業種別株価指数では不動産、建設が下落。高級品銘柄は堅調だった。
欧州債市場ではドイツ債が18日の上昇を失った。短期金融市場では欧州中央銀行(ECB)の利上げ見通しが加速した一方、利下げ観測は後退した。市場の関心は米ジャクソンホールで今週開かれるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムに集まっている。
トレーダーの見通しによれば、来月のECB会合では15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利上げが織り込まれている。来年の利下げ幅見通しについては62bpと、先週の67bpから縮小した。
英国債は中期債中心に下落。トレーダーはイングランド銀行(英中央銀行)のターミナルレートを来年3月までに6.10%と織り込む。来年の利下げ幅の織り込み具合は42ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)と、18日の44bpから低下した。
8月21日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
債券 | 直近利回り | 前営業日比 |
---|---|---|
独国債2年物 | 3.12% | +0.06 |
独国債10年物 | 2.70% | +0.08 |
英国債10年物 | 4.73% | +0.05 |
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